内容説明
召喚士としての才能に恵まれた少年――ユウゴ・ヴァーンズは、しかし師のエミリア・アルマスから、その力を彼女の許可なく使用することを止められていた。彼が強力な召喚士であり、ブロドリックの町に災いをもたらしたオウマ・ヴァーンズの息子ゆえに。
その事件から十四年。人々の心に傷を残しながらも、平穏な毎日が戻ってきたと思われた時、ブロドリックの町は再びオウマ率いる武装集団の襲撃を受ける。
奮戦するユウゴは、その戦いの中で実父オウマと初めてまみえ、敗れた。そしてオウマは、悠々と、この町に保管されていた遺物を持ち去る……。
ここから始まる冒険物語。共に進むのはオウマに見捨てられた召喚士・リゼルと、二人のお目付け役のモーガン、そしてユウゴとリゼルの召喚獣。一行は、最初の目的地として王都に向かう。
「召喚士」たちの戦い【サマナーズウォー】が幕を開ける――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
49
「サマナーズウォー」というのはソシャゲの名前で、この本はノベライズだそうだ。予備知識は無く読んだが、すんなり入れた。主人公の少年・ユウゴが背負った複雑な身上、世界観や設定などが説明的でなく、ストーリーに溶け込んでいて読みやすい。特に召喚士バトルがメインなだけに、召喚士は魔術師より何が優れていて何ができて、この世界ではどういう立ち位置なのかは、深く描写される。ルールが明確なので召喚士同士の召喚獣を駆使した戦いは相応に盛り上がる。物語性も豊かで手堅く面白い。本がちょい厚めだが展開はまだ出だしなので、2巻待ち。2022/12/24
よっち
32
ブロドリックの町に災いをもたらしたオウマの息子ゆえに、召喚士の才能に恵まれながら使用を制限されていた少年ユウゴ。事件から十四年後、町は再びオウマ率いる武装集団の襲撃を受けるファンタジー。召喚士として奮戦する中で、再会した実父オウマに敗れたユウゴ。召喚士として認める代わりに、町が保管していた遺物を持ち去ったオウマを、彼に見捨てられた召喚士・リゼル、二人のお目付け役モーガンと追う展開で、複雑な因縁を抱えながらもオウマの配下と戦う中で、その才能の片鱗を見せたユウゴとカミラの戦いにはなかなか熱いものがありました。2022/11/11
ひぬ
18
召喚士としての才能はあるものの、災いをもたらした召喚士の息子であるが故にその力を許可なく使うことを止められていた少年・ユウゴ。ある日、町は再び襲撃を受けてしまい、ユウゴは父親に敗れてしまいます。遺物を持ち去った彼を追い、ユウゴの冒険は始まります。何かとプロローグ的な始まり。一緒に旅をすることになったリゼルは割と好きでした。元となったゲームはやった事なかったのですが、事前知識なしでも面白かったです。なんか2巻で打ち切りっぽいので次巻を読むかどうかは少し迷いますが…2023/08/24
碧海いお
9
2巻目が出るというので読んでみました。00年代にまじしゃんず・あかでみいを読んでいたので、まだラノベを書いていたことに驚きです。あとがきを読んだら、元々は同名のタイトルのゲームのノベライズということを知りました。原作を未プレイの状態ですが、話は通じました。 昔ながらのファンタジーを読んでいるようで懐かしかった。 いくつも召喚獣が出てくるなんて、ファイナルファンタジー10のユウナを思い出してしまった。2023/06/12
みやしん
3
元はゲームらしい。難しい思想の主人公。だからなのかどうかはわからないが、所々唐突な展開ありきの描写が散見された。もっとも、さすがベテラン作家らしく文章力は卓越。2022/12/05
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