内容説明
ウクライナ戦争を支えるロシアの民族精神への視線!
ロシア革命による内戦と第一次世界大戦の対ドイツ戦の最中に書かれたロシアの精神を解き明かす古典中の古典の新訳。(旧訳『深き淵より ロシア革命批判論文集2』(ベルジャーエフほか 著、長縄光男、御子柴道夫 監訳、現代企画室、1992年))
ロシアの代表的な思想家11人による革命の“陰の部分”を指摘するとともにロシア人の新旧の精神世界を冷徹に分析、国家と民族の運命に思いをめぐらせる。
革命派(ボリシェヴィキ)がロシア人以外のウクライナ人やグルジア人などの異民族に“民族自決”を認め、旧ロシア帝国の版図を分解、縮小したことに対する民族主義者の立場からの憤激の感情が述べられている。それから70年、ソ連邦として再び寄せ集めた版図(構成共和国)が解体された時(1991年)に、分離・独立した共和国に対して、ロシアの民族主義者たちは全く同じように嘆き憤激、激昂した。そうした大ロシアの民族主義の感情は、そのまま今般のウクライナ戦争に投影されている。
そして本書には「ロシアには何故、今日に至るまで独裁的な指導者や権威主義的、強権、全体主義的政治体制がくり返し出現するのか」「何故、国民はそれらの指導者や体制を受け容れるのか」などの疑問への答えも含まれている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
先日読んだ本で紹介されていたので探して手にしてみました。そしてこの本が形になるまでの軌跡にただただ驚かされました。1918年のあの激動の時期、思想統制が高まる中出版中止となり、国外追放になった者がなんとか1冊持ち出し、ようやく1967年にフランスで出版されーソ連でこっそり回し読みされていたのだそうです。この本がたどった運命が、そのままロシア民族の多難な歴史を象徴している…という訳者の言葉に肯きました。どんな思想であろうとも結局は独裁者政治に私たちは苦しめられるー民主主義だっておなじことです。2025/11/08
BLACK無糖好き
18
原書はロシアの二月、十月革命後1918年に発刊予定だったが紆余曲折を経てきた。主に宗教哲学者や法律学者による伝統的な保守の立場からボリシェヴィキに対する批判的な議論が展開される。「聖なるロシア」として民族の歴史的使命を継承し宗教精神に適った社会の実現を訴える論調が目につく。同時に、ロシア人の魂は“神秘的な物事”の影響を他の民族よりも敏感に感じ取るので、誘惑に引き込まれやすく、偽物やすり替えのまがい物に引っかかってしまうとの指摘は、現在のウクライナ侵攻に対するロシア人の受け止め方とも繋がってくる印象。2023/02/14
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