内容説明
ボクシングのヘビー級チャンピオン。彼らは地上最強の男であると同時にアメリカの近代史を動かす存在でもあった。圧倒的な強さを誇り白人社会を挑発したジャック・ジョンソン、国を背負って闘い黒人の地位を引き上げたジョー・ルイス、そしてベトナム戦争をめぐり反権力の象徴となったモハメド・アリ……26人の王者たちの栄光と悲哀を追いながら、彼らが生きた時代をも活写する感動の巨編。(解説・宮崎正博)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
10
ヘビー級ボクサー列伝。 それは黒人への差別の歴史でもある。2023/01/07
ランフランコ
7
ボクシング創世記の話なんで知らない話ばかりで興味深いものがある。この本がきっかけで「シンデレラマン」という映画も見た。どっちかと言えば映画の方が強く印象に残っている。モハメド・アリというのはとにかく特別ということはよく分かった。ボクシングも凄かったが人種差別と闘ったことが非常に重要で彼が神格化される大きな要因になっている。 そもそもボクシング自体が黒人差別との闘いである。この本はアリ、フォアマンで終わっているが、タイソンやホリフィールドあたりまで続きを書いてもらいものだ。2024/01/24
オールド・ボリシェビク
6
地上最強の男とは、ボクシングのヘビー級チャンピオンのことである。26人のチャンプを紹介しながら、アメリカの100年をたどっていく。白人社会に風穴をあけるべく、拳をたたきつけたジャック・ジョンソンやジョー・ルイス、そしてモハメド・アリら黒人ボクサーたちの歩みは、特に読ませる。百田、こういうものを書いていると極めて面白いのだがなあ。2022/12/13
オカヤン
5
図書館。「黄金のバンダム」も面白かった。初代ヘビー級チャンピオンから、モハマドアリまで27代くらいまでのチャンピオンの物語。黒人を締め出すカラーライン。チャンピオンになった後、その地位で稼ぎ試合のしないチャンピオン。チャンピオンになっても堅実な人と、浪費するまたチャンピオン。黒人のチャンピオンを嫌うアメリカ。戦争、宗教、放送、反戦。多くの社会的な流れにボクシングも巻き込まれて利用される、利用する。歴史あり。勉強になりました。2023/06/09
辻本 敏久
2
マイクタイソン、イベンダーホリフィールドその後誰も知らない。2023/03/01