内容説明
人気脚本家・坂元裕二、最新ドラマのシナリオブック! 四人の警察官が抱えた秘密、腹の探り合い、衝突、友情、恋……小洒落てこじれたミステリアスコメディー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あや
19
一話一話大切に読んできたけど、続きが気になり一気に読み終えた。さすが坂元裕二マジック! ドラマとの違いなどを楽しみながらこの作品を堪能。「根拠のない大丈夫は優しさで出来ている」は名言。また読み返すのがすでに楽しみ。2023/02/23
しゅー
4
★★★「僕の人生には必要としてなかったことばかりだ」「友達が出来た。初めて好きな人が出来た」「災難でしかない」奇橋な名探偵キャラとして登場した鹿浜鈴之介が変容していくさまが見どころだ。だって第一話の彼の言動から「いつか、いつかね。暴力や悲しみが消えた時、そこにはね、僕の耳かき一杯も含まれてるんだと思うんです」なんてセリフを想像できるだろうか。途中に逆の文脈で出てくる「ハッピーなエンドなんていらね。ほんの、スプーン一杯くらいの思い出があれば、それでいいのだ」が、ラストの鈴之介の寂しさと響きあうのが面白い。 2022/12/09