人体の全貌を知れ――私たちの生き方を左右する新しい人体科学

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人体の全貌を知れ――私たちの生き方を左右する新しい人体科学

  • ISBN:9784750517650

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内容説明

《とんでもなく複雑で、とんでもなく精巧──内なる秘境、人体。さあ“秘密の人体”へ分け入る旅へ!》

私たちの未来に最もインパクトを与えるのは、自動運転車でもロボットでもない。
――「ヒト生物学」だ。

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私たち自身の体内に広がる「ミクロの宇宙」。
知るためには、まず、見なければならない。

それぞれの時代時代で、研究によって得られた知識をもとに私たちは自らの体を「見て」、そして考えてきた。そこには、人体を見ようと奮闘した科学者たちの物語があった。その営みは今も脈々と続いている。

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新たなテクノロジーとツールによって明かされてきた人体の姿は、息を呑むほど精巧で、複雑で、多様性に溢れている。その光景は私たちに問いかける。

細胞とは何なのか、何をもって健康とするのか、そして、生命とは何か──。

「ヒト生物学」における近年の画期的発見の数々は、私たちの人生をいかに変えたのか。前著『美しき免疫の力』で優れたストーリーテラーぶりを披露し、英国で最先端の顕微鏡を用いて免疫細胞を研究するダニエル・M・デイヴィスによる、ヒト生物学の最前線。

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【目次】

■科学者のみなさまへ
■はじめに

■一章……超高分解能で細胞を見る──顕微鏡の発展とともに
■二章……命の始まり──遺伝子検査とゲノム編集
■三章……新しい治療法を生むテクノロジーの力──フローサイトメーター
■四章……色鮮やかに脳を染める──多色標識法と光遺伝学
■五章……内なる他者との共生──マイクロバイオーム
■六章……包括的な遺伝コード──ホリスティックな医療へ
■七章……全体を見る

■謝辞
■訳者あとがき
■原註
■索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coldsurgeon

6
最近数十年の科学上の発見・進歩により、人を分析的に理解するのではなく、全体的なネットワークあるいは細胞間のコミュニケーションの形で、理解しようとする動きがある。6つのテーマを設定し、科学での進歩が、人間という生物をどのように理解しようとしているかが、記される。「アッペの回析限界」を乗り越えた超高分解能顕微鏡、緑色蛍光たんぱく質の発見利用、着床前遺伝子診断の科学的な問題と倫理的な問題、光遺伝学の話題、など知らなかったことも多かった。そして各種のノーベル賞授賞理由も納得できる形で知ることが出来た。2022/11/10

くらーく

2
読み終えていないけど。面白そうなんだけど、文字ばかりで返却期限が。。。。もっとビジュアルが欲しい。2023/06/10

たかぴ

2
人体の解明、治療には医師、科学者だけではなく技師や光学、企業や大学、政府など様々な方向からのアプローチがあって小さな一歩一歩を進んでこれたのだ。2022/12/10

belier

2
冒頭のイマイチな寓話が示すように、技術の発達が科学の発展に大きく貢献してきた。人体科学については、顕微鏡の発明で細胞が発見された後、飛躍的に発展したとのこと。この本は、明らかにされた人体の新しい姿とそれを明らかにした技術について紹介している。人体科学では倫理的な問題も引き起こす。「試験官ベイビー」の件や、記憶に新しい「遺伝子編集ベイビー」の件も説明されている。免疫細胞が胎盤の構築を手伝っているなど、驚くべき新知見の紹介もある。科学は、最新技術で微細な部分だけ見るのでなく、全体も見るのが重要とのことだ。2022/12/08

EMCEE

0
2022年時点での医学の発展状況を歴史とともに綴った本。顕微鏡やフローサイトメーターにより詳細な細胞観察が可能になったこと、脳内の観察やマイクロバイオームによる身体への影響などなど…普段意識しないけれど医学の発展も著しい。今の難病も近い将来治せる病気になるのではと、希望を持たせてくれる良い本だった。2023/10/13

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