内容説明
徳川家康とはどんな人物か? その生きざま、家臣団、軍事、政治・経済、外交、文化への関心……重要ポイントを徹底解説。頼朝、信長、秀吉とはまったく異なるリーダー像が浮かび上がる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
63
信長も秀吉も天才だった。家康は普通の人。 ひたすら我慢強く努力家、勉強家。 この間読んだ歴史本とは真逆なことが書いてある(瀬名姫関連) かなり激しく他説を批判してるように感じるが、ケンカにならないの?2023/03/02
ヒデキ
62
本郷さん、初読みです。 大河の主役、家康を行動の事実から、推察しています。 家康の伝説は、事実というよりも江戸時代に作られたものとしています。 信長や秀吉に攻められなかったということは、 決して危険な存在と思わせなかったということですが、 信長は、ともかく、秀吉にそう思わせていたということは、 家康は、目の前の人の前で下手にでていたということですね。 偉い人ほど、腰が低いという姿が想像できてしまいます2023/02/04
saga
54
『三河雑兵心得』を楽しむ奥行きが増えればと読んだ。信長、秀吉との比較はもちろん、関東に幕府を開いたということで鎌倉との対比も興味深い。本書ではやや冗長な言い回しも見られたが、いつもどおり判りやすい説明だった。2022/11/20
kawa
40
家康に関する現状の歴史学的解釈を概説。ところどころ著者の独自説や願望説を散りばめながら、やっぱり無理筋かの独白がご愛嬌。戦国歴史小説読みのお供に最適かも。家康から懲罰的に秋田に国替えを強いられた常陸・佐竹氏。転封の折に、常陸の美女を多数ひきつれていったことが秋田美人の始まりなのだそうだ。最近秋田に行って美人が多いなと実感したので、事の真偽はともかくそんな記述に激しく反応してしまう。2024/07/01
コーデ21
30
<信長にも秀吉にもなれなかった男のサバイバル術。「日本史上最強の凡人」は、なぜ強かったのか?> 大河ドラマ「どうする家康」の副読本(笑)として読んでみました。いつもの如く本郷先生の本は読みやすいので日本史オンチの私も最後まで楽しく読了(^^♪ 【信長や秀吉にはなれないが家康にはなれる】という結びの言葉を心強く感じる人は多いのでは? 約260年間も続いた徳川時代の礎を築いた家康にシンパシ~^^ 今後のTV大河の先行きもますます楽しみになってきました。2023/04/08