内容説明
鋭い感覚の鼻をもつホシバナモグラから獲物を麻痺させるデンキウナギまで、生きものたちはユニークで並外れた能力をもっている。本書でカタニア先生は自然界で最も注目すべき「キモい」生きものを面白おかしく、そして魅力的に描く。触手のあるヘビ、小さなトガリネズミ、ゾンビをつくる“宝石バチ”などの行動の背後にある謎に光を当てる。これらの動物を研究することで、生命がどのように進化してきたかについて、深い洞察が得られるだけでなく、科学的発見がいかにワクワクして冒険と楽しみに満ちたものかを本書で示している。中学生・高校生から一般まで「研究すること」に興味のある人はぜひ読んでほしい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
81
科学読み物。写真と動画(QRコード付き)あり。顔の鼻先にイソギンチャクのようなピンクの突起をもつ「ホシバナモグラ」水の中で魚を待ち伏せ罠にかける「ヒゲミズヘビ」振動を与えると地中からうじゃうじゃと現れる大量の「ミミズ」馬と戦う「デンキウナギ」小さな肉食獣「トガリネズミ」ゾンビをつくる「エメラルドゴキブリバチ」は宝石のように美しい▽好奇心旺盛でユーモアにあふれた研究姿勢が面白い。警察官の友人トムと一緒に撮った「手錠をかけられた著者と薬瓶を調べる警察官」、ドールハウスでゾンビを作るハチの動画は笑うしかないw2022/11/24
tom
14
学者さんという人種、楽しそうでうらやましい。この本の中で、最も驚いたのは、モグラさんの獲物を捕らえるプロセス。モグラは目が見えない。でも、大好物のミミズを見つけたら、まっすぐ突き進んで喰ってしまう。どうやってるのか。著者は設定を変えて実験した。そして、匂いが関係すると推測する。モグラの鼻はとても敏感。そしてステレオ嗅覚を持つ。鼻の穴はほんの数ミリしか離れてないのに、ステレオ嗅覚?著者は、モグラの片方の鼻に栓をした。モグラは、わずかにずれた方向に突き進んだ。証明終わり。やったねと小躍りした姿が目に浮かぶ。2022/10/28
takao
3
ふむ2023/02/07
vonnel_g
3
マッカーサーフェローをもらっている人の研究は大体面白い。「プリンセス・ブライド・ストーリー」から本が始まるのがいいな。主に取り上げられる生き物はホシバナモグラ、デンキウナギ、エメラルドゴキブリバチで、キモいなんて失敬な、と思ったけれど、ホシバナモグラの胎児写真は結構なインパクト。論文を読み込んで組み立てられている実験デザインのスマートさがすごい。2022/10/12
ケロたん
2
ナゾロジーより。ホシバナモグラやヒゲミズヘビなど絶対に遭遇しない生き物の生態、大変興味深い。知的好奇心を刺激する一品。2022/10/12
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