小学館文庫キャラブン!<br> 図書室の神様たち

個数:1
紙書籍版価格
¥594
  • 電子書籍
  • Reader

小学館文庫キャラブン!
図書室の神様たち

  • ISBN:9784094065855

ファイル: /

内容説明

過去と現在が交錯する図書室で出会った二人。

居心地の悪い家に帰りたくない爽風は、放課後の時間を潰すために、学校の裏庭に建つ三階建ての古い図書室へ向かった。誰もいない図書室で本を探していると、物陰からひとりの男子学生が現れる。彼、笹木誠は同じ学年らしいが、まったく顔を知らない生徒。そして優しい笑顔を見せる彼の口元には、誰かにつけられたであろう痛々しい青痣があった。
「この世界の神様になりたい」と呟く不思議な誠。彼に何が彼に起きているのか聞けないまま、爽風はその後もたびたび図書室で誠と会い、しだいに二人の心は寄り添っていく。
だが、ある日偶然手にした数年前の卒業アルバムに、爽風は誠の姿を見つける。そして、かつて誠の担任だったという教師から、驚愕の事実を知らされて……!?
時間が交錯する不思議な図書室で、繋がったふたりの「いま」。爽風は誠を未来の“死”から救おうと、事なかれ主義だった自分を奮い立たせる。諦めを希望へと変えるために――!
胸がふるえる感動の青春ストーリー!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

57
誰かは勇気を持つことで誰かの救いになれる。そのためにもまず、行動あるのみ。2018/11/12

寂しがり屋の狼さん

47
図書室を舞台にした恋愛小説と思い読みはじめ…あれ?あれれ?何処かで読んだことのある感じ…あっ『交換ウソ日記』!( ゚A゚ )そこで初めて同一の作者だと気付いて、期待に胸膨らむ(笑)無視とか嫌がらせとか…女の子同士の付き合いは疲れるよね(*^.^*)古い図書室は現在と過去とを繋ぐ不思議な空間。「この世界の神様になりたい」笹木誠の言葉が胸に響く。2019/09/21

よっち

41
とある本を探す女子高生の爽風が、学校の裏庭に建つ古い図書室で同じ学年らしいが全く顔を知らない生徒・笹木誠と出会い、様々なことが少しずつ変わってゆく青春小説。不仲の両親が頻繁に喧嘩し帰りたくない居心地の悪い家、無視されたままのクラスメイト、孤立するのに爽風と一線を引く親友、そして図書室でたびたび出会い重ねてゆく謎めいた誠とのやりとり。そこから見て見ぬふりを止め一歩を踏み出した爽風には逆風もありましたけど、それでも諦めずに手を伸ばして向き合おうとする彼女の頑張りが引き寄せた結末にはぐっと来るものがありました。2018/12/11

のえる

26
読友さんのレビューで気になった図書館本。 いじめられている懸念のある人に対して、些細ないざこざがきっかけでグループから外れ表情が優れない人に対して、普段接しているけどどこか上辺の付き合いしか出来ていない友人に対して…何か行動を起こしたいけど悩む人へ主人公の行動を通してヒントを与えてくれそうな本書。主人公の気持ちは私にも共感出来ることが要所要所であり学生時代にこんな本に出会えていればまた違った結果が出ていたのかなとも思った。子ども向けの本だけど、家族関係を含め人間付き合いについて考えさせられた。2021/01/09

Tadashi_N

22
神様になるのは簡単ではない。2022/01/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13192546
  • ご注意事項