食品添加物はなぜ嫌われるのか―食品情報を「正しく」読み解くリテラシー

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食品添加物はなぜ嫌われるのか―食品情報を「正しく」読み解くリテラシー

  • 著者名:畝山智香子【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 化学同人(2022/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784759816839

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内容説明

●根強く残る食品添加物悪玉論
●まことしやかにささやかれる超加工食品の危険性
●オーガニックの安全神話で見過ごされる問題点
●注目を集める新しい北欧食の落とし穴
●日本で独自に発展した食品表示制度の功罪

ゼロリスク幻想を越えて改めて考える、
ほんとうの「食の安全」

巷にあふれる食をめぐるさまざまな情報。
〇〇は身体に良いらしい、
ダイエットには△△を摂るとよい、
××には発がん性がある……。
信頼に足る情報はどう見極めたらよいのか。
さらに、グローバル化が進展する世界で、
食の安全をめぐる問題も、もはや自国だけの問題に留まらなくなっている。
「すべての人に適切な情報を」届けるべく、
世界の食品安全情報をサーベイし発信し続ける著者が、
近年話題になったさまざまな問題を取り上げ、
印象やイメージに惑わされることなく、
科学的知見に基づいて適切に判断するためのポイントをわかりやすく解説する。

◆本文より
ひょっとしたらこの本を手にしているあなた自身も、
家族や友人との会話の中で添加物は避けたほうがいいよね、
といったことを伝えたことがあるかもしれません。
それに比べると食品安全委員会や厚生労働省からの
食品添加物の安全性に関するメッセージは、圧倒的に劣勢です。
間違った情報には実害があります。
そして間違った情報のほうが社会に広く浸透してしまっているとき、
消費者個人個人が間違いに気がついても対応できない、
つまり買いたい商品が売られていない、という状況に陥ります。

◆目次
第1章 終わらない食品添加物論争
一 食品添加物の安全性を測る
二 食品添加物をめぐる国際事情
三 食品添加物だから……
四 ベビーフードで考える食品添加物の有効性
第2章 気にすべきはどちらか――減塩と超加工食品
一 世界の減塩対策
二 超加工食品とは何か
第3章 オーガニックの罠
一 オーガニック卵汚染事件
二 「オーガニック卵」というもの
三 オーガニックとの付き合い方
第4章 新しい北欧食に学ぶ
一 北欧食と和食
二 NNDの落とし穴
第5章 国際基準との軋轢
一 EUへの鰹節の輸出問題
二 検査の意味は?
第6章 食品表示と食品偽装
一 日本では表示義務のないカフェイン
二 食の「安心」を脅かす食品偽装
第7章 プロバイオティクスの栄枯盛衰
一 プロバイオティクスの健康強調表示
二 期待が高まるマイクロバイオーム研究
三 トクホとプロバイオティクス
第8章 食品安全はみんなの仕事――すべての人に適切な情報を

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

31
食品添加物イコール悪という考え方は見直さなければならない。正しい知識をつけようにも偽装、よくわからないカタカナ。難しい世界2022/01/21

俊介

20
食や健康に関する情報を冷静な目で眺めよう、という本だ。中でも食品添加物はそのイメージゆえに冷静になりにくい所はある。自分自身、添加物=悪いものと教えられて育ったので耳が痛いが、安全が確認された添加物を悪いものだとする科学的根拠は無い(はずだ)。むしろ、自然界に存在するリスク(食中毒など)を、安全に管理するために必要なのだというのが著者の意見で、説得力はある。ただ、そもそも、添加物は本当に安全性が確認されているのか?について、説得力を持って疑問視されている小薮浩二郎さんなどもおり、こちらも併せて読むべきかも2020/07/30

ぴよ子

11
食品添加物。味噌とかも自分で作る、餃子の皮もお手製という既製品をあまり買わない生活なので、ハムとかの加工物に関しては気になりますが、実際よくわかっていませんでした。なのでこの本で分かりやすく書かれていて大変勉強になりました。「昔はよかった」というのがわりと幻想だということも結構わかり、いろいろと目からウロコでした。 「食品添加物が入っている」からといって毛嫌いせず、きちんと勉強することが大切だなあとよくわかる一冊でした。2020/06/21

kitten

9
図書館本。タイトルは食品添加物と書かれているが、添加物に関する話は一部だけで、あとは食品全般の話。減塩、オーガニック、国際基準(日本が適合していない)、食品表示、プロバイオティクスの話。前著から10年で、科学はさらに進歩しているが、まだ頭の中が20世紀で止まっている人がたくさんいる。プロバイオティクスは決定的なエビデンスが出せず、かわってマイクロバイオームの研究が進んでいる。糞便移植とか衝撃的な治療法だけど、エビデンスはありそう。何事にせよ、知識のアップデートを続けることが必要。2020/09/03

カルシュ

7
食品添加物は体に悪いという印象は薄れた。添加物に下剤作用がやや含まれていてその効用を利用した健康食品ようなものがある。そちらのほうが大量に添加物を摂取してしまい体にはよくない。オーガニック食品にも過去に同じ内容で食品事故を起こしている。科学処理をなにもしてない状態を顕微鏡でみると色々なものがごちゃ混ぜになっている。それに比べれば科学処理をしたほうがよい場合がある。普段口にするものなので曖昧にするのではなくこの本を機に添加物について気を使っていきたいと思います。2020/09/18

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