ちくまプリマー新書<br> 君は君の人生の主役になれ

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ちくまプリマー新書
君は君の人生の主役になれ

  • 著者名:鳥羽和久【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2022/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684387

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内容説明

学校や社会、家庭などで直面する理不尽な事柄を何もなかったことにして物わかりのいい大人になるのはつまらない。勉強、恋愛、善悪、お金、そして将来の夢……大人たちの言葉に違和感を抱えながら、それでも自分独特の道を探るための本。

目次

はじめに/第1章 学校に支配されないためのメソッド/同調圧力に負けるとき/みんな一緒じゃないと許されない世界/傷つきの後に「大人になる」こと/社会に適応することで失うもの/大人の意図を汲み正解を求めようとする/生きる実感を大切にする/あなたは別に弱くないし、孤独なままに世界と がっている/内面化された「弱さ」/孤独なままに世界と がる/先生と僕/教育現場の惨状/学びは非対称な関係に依存する/親という人生最初の先生/尊敬されない学校の先生/僕の大好きな先生/第2章 自分独特の世界を生きる/あなたはもう恋をしている/恋とは他者を使用すること/共感では足りない/君もワンチャン狙ってるの?/偶然性の時代/ワンチャンという幻想/あなたは「自由」の手ごたえを知っている/ある高校の生徒会室にて/社会的包摂という新たな支配/差別があるままに他者と がる世界に生きている/あなたは差別と共に生きてきた/善が偽装された世界/悪を実体化する「善き人」たち/善が偽装された世界に生きるあなたへ/「自分の言葉で話す」って難しい/言葉は誰のもの?/言葉は新たな現実をつくる/自分の言葉で生きるために/第3章 親からの逃走線を確保する/あなたの人生を阻害する親という存在について/自分の不安をまき散らす親/親は真綿で首を絞めるようにあなたの生きる力を奪う/親はあなたを「別の現実」に巻き込む/親はあなたから奪い尽くす/親はいかにして親になったのか/親は自分の言葉を手放して親になった/主体性が曖昧なまま育つ子どもたち/理解のある親はあなたの抵抗力を奪う/親はいかにしてあなたに愛を伝えたのか/第4章 お金で回る世界/お金という「可能性」がほしい/お金に象られた世界をサバイブする/意味を食べる人たち/生きのびるための資本論/資本による実質的包摂/みずからを生産拠点にする/複雑さに耐える/差異を利用する/資本主義的価値の内面化/差異を手段として扱うな/人間は資本に包摂される/第5章 勉強という名のレジスタンス/宿題っていったい何なん?!/宿題の初期設定がおかしい/あなたをダメにする大人のコントロール/甘い言葉をささやく大人はあなたを成長させない/「成績が伸びない」は本当か?/自分の不満を子どものせいにする親/大人のストーリーに巻き込まれる子どもたち/「成績が伸びない」あなたへ/あなたは何のために勉強するのか/人の役に立つための勉強/勉強で自己が変容する/勉強を通して自由を手にする/好きには嫌いが混じっている/将来の夢は何ですか?/大人は「やりたいこと」を選んでいるのか/自分の特性を見極め、自分の欲望を見つける/「選択」よりも目の前に没入する/あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

36
10代に向けて書かれた本だけど、おっさんが読んでも十分に刺激を受け考えさせられる本でした。生き方とか学び方とかについて色々得るものがありました。親子関係の話で、これほどまでに閉塞感を抱えている子どもたちが多いんだということに衝撃を受けました。2022/12/24

Roko

30
大人が作り出しているウソに騙されて、つまらない大人になったってしょうがないんだということを、この本の中様々な事象を挙げて語られています。 大人によく見られたいからいうことを聞く「良い子」って、実は腹黒いんです。大人から評価が高いだろうと思うこと(勉強してるふりとか)をして、実は違うことをやっている。つまり嘘つきになるんです。「休まず、遅れず、働かず」な大人はこうやって作られていくってことを、かつて子どもだった大人はなぜ気づかないのかしら。 2023/01/25

りょうみや

29
学校や社会、そして家庭からの同調圧力や価値観の押し付けに気づき自由になるための内容。思想の相対化や批判的思考を10代後半向けに熱く語っているが、親世代が読んでも十分に面白い。特に親が子に対する無意識的な洗脳の章は親として色々と考えさせられる。我が子にも伝えてあげたい内容だが親としての説明に苦しむジレンマ。2022/11/15

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

22
きちんと子ども向けの言葉で書かれている点が評価に値するので、本棚にさしておいて将来の娘に読ませたいとは思える。科学を軽んじる姿勢は気に食わないが。2023/01/04

まさこ

21
教育者による、中高生へのメッセージ。大人(というか資本主義の原理や硬直した組織の論理、きれいな世界に見える欺瞞)に絡めとられないために。「良かれと思って」と干渉する大人、特に親との距離をとる必然を指南する、ちくまプリマー新書の良書だと思う。親がどうしてもやりがちな干渉、先回り、耳が痛い。むしろ害。「選択肢を与えてコントロール」はコツとしてまかり通っていますね、恐ろしい。ワンチャンの考察は面白かった。VUCA先の見えない世界で次世代の嗅覚で自由に進んだ方がよっぽどいいだろうな、と素直に思うし。放っておこう。2025/03/01

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