日本経済新聞出版<br> 日本経済 30の論点

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日本経済新聞出版
日本経済 30の論点

  • ISBN:9784296115259

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内容説明

激変する経済環境の実相を、話題の論者が鋭く読み解く。

◎いま日本経済が直面する30のテーマについて、第一線で活躍する研究者、エコノミストが、深く、本質的に解説します。

◎各論点には、冒頭に問題意識が提起され、本文末ではPOINTがまとめられており、その部分を読むだけでも、テーマの概要を整理・理解できます。

◎研究成果やデータに裏打ちされた論理によって、我々が進むべき方向性も明示、日本経済の先行きを考えるための示唆に富んだ内容です。

目次

プロローグ 混迷する世界、その先を考える

論点1 人口減少が進むと、経済成長できないのか
 Column 潜在成長率と規模効果の関係
論点2 東京一極集中を是正すれば、出生率は上がるか
論点3 ウクライナ戦争で、第3次オイルショックは起きるか
論点4 交易条件の悪化で、日本経済は沈没するのか
論点5 食品価格の上昇で、エンゲル係数はどこまで上がるか
論点6 資源価格が上昇しても、日本では消費者物価が上がりにくいのはなぜか
論点7 日本の平均賃金は、なぜ上がらないのか 
論点8 「週休3日制」は、日本経済にプラスなのか
論点9 コロナ前後で、家計消費に変化は起こったのか
 Column 高級食パンの消費は巣ごもり消費の変化を顕著に示す
論点10 コロナ禍で蓄積した「強制貯蓄」は、今後どうなるのか 
論点11 賃金が伸びないのに、なぜ住宅価格が上がるのか
論点12 円安は日本経済にとって、本当にプラスなのか
論点13 コロナ禍で生じた、在庫の「伝言ゲームの失敗」とは
論点14 原発再稼働で貿易赤字は解消するのか
 Column 電力ひっ迫局面で想定される対応と影響
論点15 経常赤字の何が問題なのか ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まゆまゆ

10
経済成長や物価上昇といった、日本経済の通説について解説していく内容。なぜ資源価格が上昇しても消費者物価が上がりにくいのかについては賃金上昇が上回っていないから、との理由。異次元緩和と呼ばれるアベノミクスによる日銀政策は、金融政策として出来ることは全部やってみるという壮大な実験だった。しかし物価を上昇させることはできなかった……2023/01/25

masabi

10
【概要】30の論点について議論のたたき台になるように行った整理をまとめた。【感想】人口減少や産業構造といった従来の問題に加えて、新型コロナ・ウクライナ侵攻を端緒とした諸問題まで扱う。日本で賃上げが進まない理由として生産性の低さが挙げられる。本書では生産性を高めにくい医療・介護分野に労働者が集まり、生産性が伸び悩む構造になっていることを指摘する。2022/12/29

Kooya

2
金融政策や財政をはじめ30のテーマについて包括的に論じた本。議論のたたき台となることを想定している。個人的には末廣氏が執筆した章は結構ためになった。例えばコロナ禍で生じた強制貯蓄に関する章では、マクロ統計と家計調査の間で平均消費性向に差異が生じたり、予備的貯蓄に振り替えられたりする可能性について言及しており、興味深かった。2023/03/15

Anthony

1
やや専門的な見地を入れた解説で、この時期に出る時事論点の本の中では読み応えあり。年末になり金利も上がったし、このあたりもすっと入った。2022/11/20

kaz

0
一つ一つに納得するかどうかというよりは、重要な論点の整理に役立つ。図書館の内容紹介は『人口急減、新型コロナ、円安、インフレ、低成長…。視界不良の日本経済の課題にどう向き合うべきか。3人のエコノミストが優れた学識、豊富なデータを用いて、経済の行方を明快に解説する』。 2023/11/23

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