運動しても痩せないのはなぜか:代謝の最新科学が示す「それでも運動すべき理由」

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運動しても痩せないのはなぜか:代謝の最新科学が示す「それでも運動すべき理由」

  • 著者名:ハーマン・ポンツァー【著】/小巻靖子【訳】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 草思社(2022/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 810pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794226020

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内容説明

1日の総消費カロリーは、
運動しても増えていなかった!

人類進化と代謝の最新研究が、長年のダイエット論争に決定的データを突きつける。

カロリー消費を正確に測る新しい技術のおかげで、近年、代謝科学の常識が覆った。
「1日の総消費カロリーは運動しても増えない」ということが明らかになったのだ。
つまり、運動したところで、それだけで痩せることはない――。

しかし、だからといって、運動なんか意味がないということには決してならない。
逆に、運動しても1日の総消費カロリーが増えないからこそ、
運動は必ずしなければならないものだということがわかるのだ。

運動しなくても、1日の消費カロリーは減らないのだから、余ったカロリーは
別のことに使われているはずだ。これが体に良くないことを引き起こす。
余ったカロリーの使い道として、もっとも身体に悪いと思われるのが「炎症」である。
本来であれば必要のないところで、余ったカロリーは炎症を起こす。
これがアレルギーや関節炎、動脈疾患のほか、さまざまな「現代病」の原因と考えられるのだ――。

先進国の都会人から、サバンナに暮らす狩猟採集民、さらにはチンパンジーやオランウータンなどの
類人猿まで、数多くの対象のカロリー消費を測定してきた進化人類学者が、
ダイエット論争と人類進化というまったく違う領域の謎に、常識を覆す答えを提示する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Roko

34
「運動しても1日の総消費カロリーは増えない」というのは実に衝撃的な発見です。痩せるためには摂取カロリーを減らすしかないのです。でも、これを知って運動なんかしなくてもいいんだと思ってはいけません。運動しないことで、余剰のカロリーが体内での炎症を起こすのです。これがアレルギーや関節炎、動脈疾患のほか、さまざまな「現代病」の原因と考えられるのです。炎症によって脳も動かなくなっているのかなぁ。脳に悪影響が出てそれが思考をストップさせているのだとしたら、それは恐ろしいことです。そこから逃げるには、動くしかない!2024/02/03

ばんだねいっぺい

29
人類の体は、想像よりもかなり優秀な適応力をもった代謝エンジンを積んでいるということ。食事を減らしながら、有酸素運動と筋トレに励もうと思いました。2023/07/22

月をみるもの

22
タイトルだけだと減量についての本みたいにみえちゃうけど、そんな卑小なネタにとどまらない、本書の壮大なテーマがこちら→ "進化という視点に立つと、人生はエネルギーを子孫に変えるゲームである。(中略)生殖と成長に多くのエネルギーを投じるということは、より大きな子孫を残すということでもある。大きな子孫は、生き残って生殖する可能性が高い。 他のエネルギー消費 ―― 免疫、脳、消化――は、長期的に見てエネルギーを生殖に向ける能力を高めることにつながれば、価値が認められる"  → 2024/01/24

SGM

18
運動をすればするほどカロリーが消費されて痩せると考える人は多いと思うが残念ながらそれは違う。本書では活動量の多い狩猟採集民と現代的社会生活をする人が同じカロリーを消費していることに着目し制限的日時カロリー消費説を提唱。1日に使用できるカロリーに制限がありトレードオフしながら利用している。アスリートは膨大なカロリーを使用できるが一時的なもので次第に消費が抑制される。余ったカロリーは炎症やストレスなどに悪用されるため運動での適正化が必須。「分け合う」のが人が人らしくなったメカニズムというのは面白い指摘だった。2023/03/07

紅咲文庫

18
面白かった!順を追って代謝の仕組み、類人猿とヒトの消費カロリーの違い、ヒトは脳にカロリーを消費する戦略をとって成功してきたこと、一日に消費できるカロリーの限界とその理由、更には体内にとどまらない外的なカロリー消費へと話が進む。仲間内で食べ物を分け合うという点が、他の種との決定的な差になったというところがいちばんエキサイティングだった。2022/12/20

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