かなしみとともに生きる~悲しみのグラデーション~

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かなしみとともに生きる~悲しみのグラデーション~

  • 著者名:本郷由美子
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 主婦の友社(書籍)(2022/10発売)
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  • ISBN:9784074497928

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内容説明

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大阪池田小児童殺傷事件で娘を殺された母が、一度は自死を考えながらも人々の哀しみを救う仕事につくまでの葛藤と救いの日々。

2001年、大阪府池田小で8人の児童が殺傷される事件が起こった。
著者はお嬢さんを殺された母親であり、現在は事件の被害者、被災者、終末期を迎える方から受刑者までの心のケアを行っている。
突然起こった残虐な事件とどう向き合い、いまなぜ他の人のケアをすることになったのか、その心の軌跡が綴られている。
また亡くなったお嬢さんの妹さんや、事件で生き残った方が何を考え、どう生きてきたのかについても触れられており、大きな悲しみや怒りを抱えながらその後の人生をどんな気持ちで送っていくのか、あまり紹介されることのない被害者家族のその後の生き様がありのままに語られている貴重な書。
コロナが流行し、戦争が起こり、社会不安が拭えない今の時代に著者が心から伝えたい、いのちの重さ、生きることの意味をぜひ受け取っていただきたい。


本郷 由美子(ホンゴウユミコ):2001年に小学2年の娘を大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件で亡くす。その後グリーフケアを学び始め、精神対話士、スピリチュアルケア師の資格を取得。上智大学グリーフケア研究所の非常勤講師をつとめる。全国での講演活動を行い、受刑者のケアも行っている。グリーフパートナー歩み・代表。下町グリーフ響和国・代表。弁護士事務所グリーフケア相談員もつとめる。著書に『虹とひまわりの娘』(講談社)、共著に『グリーフケア死別による悲嘆援助』(メヂカルフレンド社)、『悲嘆の心理療法~ゲシュタルトの立場から』(丸善ネット)。朝日新聞、読売新聞、日経新聞、『致知』『VERY』やハルメクWEBなど取材多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

108
著者は、大教大附属池田小で起きた児童殺傷事件で長女を失った被害者遺族。本書は、お涙頂戴でも社会への憤怒でもない。絶望から救ってくれ、その後、大学で3年間学んだグリーフケアについての一冊である。サバイバーズギルド、レッテルスティグマ、サイレントグリーフ、悲しみ比べ等の葛藤の苦しさを知る。グリーフケアでは、問題解決型ではなく、「うんうん」「そうなんだね」という対話型・寄添い型ケアが大切だという。「かなしみに寄添うことで優しさが生まれる」と言う著者のケア活動は、受けた恩を次の誰かに届ける「恩おくり」でもある。2022/12/01

ぽけっとももんが

7
「神よ、変えられないものを受け容れる心の静けさと、変えられるものを変える勇気と、その両者を見分ける英知をお与えください」ニーバーの祈り。かわいい娘を突然奪われた母親の悲嘆は察するに余りある。そのかなしみとの向き合い方を知りたいと思った。レッテルスティグマ、セルフスティグマという二次被害のことやグリーフケア、家族のケアなど。その辛さを受け容れる静かな心がまわりへのケアに向かう強さに心打たれる。2023/01/21

ゆかり

2
グリーフケアの講演会にて著者を知る。著書の内容は、ほぼ講演内容と同じであるが、講演会での様子の方が著者の心の道のりが伝わってくる。ご自身のことを「生きた教科書」と話されていたとおり、自分の心模様、かなしみ、ケアすることを知識として学びながら、紐解き、他者への展開へつなげようとされている。被害者側の心の傷は、深く、複雑、多種多様であることが感じさせてもらう。言語化して著書にされたとことは、心の整理だけでなく、第三者への理解と知識にもなります。読むのがつらい部分もありましたが、ご本人の想いが伝わります2025/05/02

航輝

2
図書館本 犯罪被害者遺族の著者の作品 グリーフケアに関して書かれてているんだけど、事件当時の著者の感覚とかがリアルに書かれててちょっと私には合わなかった 恐怖の方が強く印象に残ってしまったから ケアまでの流れが書かれてるから苦悩や実態とかはよく分かる2024/02/05

松村 英治

1
読むのがとても苦しい本だった。2024/02/05

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