内容説明
地球規模の水の循環を、詩情ゆたかな文章と繊細なイラストレーションでつづる科学絵本。太古から今まで、同じ分量の、同じ水が、あらゆる場所を旅しながら、生きとし生けるものをうるおしてきました。液体、気体、固体……さまざまに姿を変えながら、地球上のあらゆる場所をめぐり、いろいろなものを運ぶ水。そしてこれからもずっと、水の旅は続くのです。水文学を専門とする著者による巻末解説も読みごたえがあります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
32
タイトルから『しずくのぼうけん』を想像したけど、それよりももっと壮大だった。太古の昔から同じ分量の水が変わらず地球を旅している。科学絵本には違いないのだけど、堅苦しくなくて、なんだかちょっと詩的な感じ。〈2017〉2021/04/01
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
定例会 テーマ【自然の本】 水文学者(という人がいるんですね)が分かりやすく説明してくれます。おはなし会に使いやすそう、そして知って欲しい。 【SDGs6 安全な水とトイレを世界中に】2018/09/23
遠い日
11
「水」の科学絵本。「雨」の巡りなら知っていると思って手にしたが、こちらは雨も含めた「水」について。地球上の全てを潤し、巡る水は気象の枠にとどまらず、わたしたちの体も巡っては、この地球を循環しているという解説がすばらしい。まさにそれは旅。地球上の水は一定量で巡っているということを知っているようでちゃんと理解してはいなかった。その水の恵みとともに、木も草も人間も世界と繋がっているのだ。2017/10/22
なま
9
★3.5 半永久的に利用可能なリサイクル資源である水。温暖化や汚染で循環を止めたらいけない。私は人間が作り出す物は、このままで良いか?再認識させられた。『みずのたび』と同テーマ。15分。2020/09/21
ケ・セラ・セラ
8
水は旅をする。地上から空へ、空から地上へ。草木の動物の命をつなぐ。いわゆる雨が降って海に流れ、再び水蒸気となり雨が降るという流れだけでなく、地球を巡るさまざまな視点で水を追っています。絵本というよりも、4年生の水の学習にも役立ちそうです。2018/08/22