内容説明
大むかしに独自の進化をとげた恐竜は、すでに絶滅した生き物だと思われていました。しかし近年、羽毛をもつ恐竜の化石が次々と発掘される中で、恐竜は今も、鳥として生き延びているということが明らかになってきました。幼年向け科学絵本『とりになったきょうりゅうのはなし』の著者が、最新の研究データをふまえ、鳥へと変化をとげる過程をじっくりと描きます。恐竜研究の第一人者、真鍋真が監修、一文を寄せています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
53
18ページの絵だと始祖鳥も後ろ足に翼があるように見えるのだけどなぁ。2018/08/29
たまきら
32
1970年代に生まれ、ゴジラやウルトラマンに登場する怪獣を見て育ってきた私たちが、90年代についに映画版「ジュラシックパーク」によって世界中に認められ、ようやくなれた新しい恐竜の姿。そこにさらに90年代後半に追加されたのが、「鳥は恐竜から進化した」説と、それを裏付ける膨大な化石群…この本はその事実を踏まえ、短くまとめてある本です。ティラノサウルスに羽毛が生えていた可能性と、その少々さえない復元図に笑いつつ、しばし過去のロマンへ身を投じました。進化、パねえ。2018/05/28
棕櫚木庵
19
1/2)昔は鳥類を「栄光の爬虫類」なんて言って,“恐竜は亡びたが,同じ爬虫類から進化した鳥が繁栄している,恐竜よ,以て瞑すべし”みたいな感じだったんだけど,最近は,鳥は恐竜の一種とまで言われて,“瞑すべし”どころじゃなくなったみたい.あのティラノサウルスも,小さい頃は羽毛に覆われていて,成長すると頸や腰はウロコに戻ったとも考えられるというし,獣脚類だけでなく,鳥脚類でも羽毛をもったものがいたらしい.恐竜のイメージがどんどん鳥に近づいてゆく.2021/06/24
seraphim
18
面白かった。恐竜と鳥の関係性がよく分かる。化石から新たに発見されたことを、わかりやすく絵と文章で表現している。素晴らしい児童書。今後の発見で、恐竜から鳥への進化の謎が、さらに解き明かされていくだろう、と結んでいるところにも、好感を持った。大人の入門書としても十分満足できる内容。小学校中学年から。2018/07/24
遠い日
10
門外漢で恐竜の名前をいくら読んでもよく覚えられないのだが、この不思議な生き物は魅力的だ。翼竜と鳥へと進化した羽毛恐竜の違いが理解できました。2019/07/06