内容説明
東京吉本芸人の間で語り継がれるレジェンド作家・山田ナビスコ初の自伝的エッセイ! 世界的に見ても“お笑い異常大国”である日本において、その真っ只中に28年間身を置いた著者が綴る“お笑い”だらけの人生譚。究極のお笑い番組『笑ってはいけない』や、M-1グランプリをはじめとした賞レース秘話、極楽とんぼ、ロンブー、ピース、渡辺直美、ダイタク、おかずクラブ、ニューヨーク、ぼる塾など東京吉本を牽引してきた大人気芸人らとのエピソードなど多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
18
ライブ作家、吉本NSC東京の元講師。劇場で下積みし、売れっ子になった芸人、夢破れた人の軌跡を紹介。平成7年頃だろうか。東京出張のついでに、銀座7丁目劇場に行ったことを思い出す。その時出演していたのがピン芸人「ガンジー」。何を言っても受けない。その度に悔しさの極限ともいうべき表情をする。その後、ネットで彼を検索しても出てこない。その名を本書で目にしたときの嬉しさ。当時、彼は銀7で「正義の味方オレナンジャー」というユニットの一員だったらしい。その、いかにも面白くなさそうなユニット名が、彼のイメージと重なる。2024/12/07
しゅん
11
正直な話、紋切り型の論理と論理破綻が交わる文章に恐怖の嫌悪感を覚えるのだけど、著者が東京吉本の劇場座付き作家として28年働いた経験から見た芸人たちの肖像は自分が知らないものが多く含まれていたので、読んでて面白くなかったわけではない。銀座に吉本の劇場があったことも、極楽とんぼやピースの芸人内での立ち位置も知らなかったから。でもなんかイヤ。敬語文体が怖い。そんな生理的反応が起こる。特にドラゴンボールのたとえがくどすぎる。この気持ち悪さをどうとらえればいいのか、決めかねるところがある。2022/12/06
かんがく
8
ニューヨークのトークによく名前が出てくる東京吉本の作家の書いた本。彼自身のお笑い観や思い出語りの部分は興味なく読んでいて面白くなかったが、極楽とんぼやロンブーなどの東京NSC以前の東京吉本の話が書かれているのは面白い。エンタやレッドカーペットなどのテレビ番組、ファンダンゴやバトルライブなどのテレビ外の活動、それぞれの歴史についての言及があったが、どれも深堀りする前に終わってしまい消化不良感があった。2023/12/05
アイリーン子
6
これはもうタイトルそのまんま、東京吉本の座付作家として30年近く東京の芸人さんを見てきた著者による東京(吉本)芸人史。自分の見てきたこと感じたことのみが記憶を元にだいぶ偏った見方で語られているので客観的な芸人史ではないけれど、だからこそある種の誠実さやリアリティがあってそこが興味深かった。私ら一般人には理解できない芸人・芸事の世界というのがあって、そこをどうこう言うのはもうナンセンス以外の何物でもないんだろうな。まぁこの帯にずらっと並ぶ推薦の言葉見たらこれが全てなんだなと思わざるを得んわな、としみじみ。2022/11/29
arnie ozawa
2
銀座7丁目劇場の流れを中心に、吉本東京の話ばかりなのでちょっと期待外れ。何より感覚の古さ(お笑い的な意味ではなく、一般的な時代の流れに比して)がキツい。2023/01/22
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