重要なことについて 第2巻

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重要なことについて 第2巻

  • ISBN:9784326103034

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内容説明

S・ウルフ、A・ウッド、B・ハーマン、T・M・スキャンロンの4人をコメンテイターに迎え、本書第1巻に対する彼らの批判的検討から第2巻は始まる。さらなる応答で、パーフィットは多様かつ周到な議論を提出し、メタ倫理学の〈非自然主義的認知主義〉へと導いていく。原著全3巻のうち先行して刊行された2巻分を訳出する。

目次

序 文

要 約

IV  コメンタリー

〈コメンタリー〉連山のハイキング[スーザン・ウルフ]
 自律の尊重
 合意
 人を単なる手段として取り扱う
 カント的契約主義
 その他の緊張関係
 結論――連山のハイキング

〈コメンタリー〉目的それ自体としての人間性[アレン・ウッド/訳・奥野久美恵]
第1部 理性的合意、実践理性、目的それ自体としての人間性
第2部 トロリー問題
 1 救命艇
 2 なぜトロリー問題は誤った導き方をするのか
 3 トンネル
 4 陸橋
 5 権利と資格
 6 極端な状況
 7 目的の王国

〈コメンタリー〉方法の不適合[バーバラ・ハーマン/訳・奥野久美恵]

〈コメンタリー〉どうして私はカント主義者ではないのか[T・M・スキャンロン]

V  回 答

第十八章 連山のハイキングについて
 65 現実の合意と可能な合意
 66 ある人を単に手段として取り扱うこと
 67 カント的規則帰結主義
 68 三つの伝統

第十九章 目的それ自体としての人間性について
 69 カントの〈自律の定式〉と〈普遍的法則の定式〉
 70 至上の価値としての理性的性質
 71 尊重されるべき価値としての理性的性質

第二十章 方法の不適合について
 72 カントの定式を改訂する必要があるか?
 73 新しいカント的定式
 74 カント的契約主義に対するハーマンの反論

第二十一章 人数はどのようにして重要なのか
 75 スキャンロンの個人主義的制約
 76 功利主義と集計と分配原理

第二十二章 スキャンロン的契約主義
 77 不正さと非人格的制約に関するスキャンロンの主張
 78 非同一性問題
 79 スキャンロン的契約主義と未来の人々

第二十三章 三重理論
 80 収斂の議論
 81 スキャンロン理論の独立性

VI  規範性

第二十四章 分析的自然主義と主観主義
 82 衝突する諸理論
 83 理由に関する分析的主観主義
 84 内的理由の非重要性
 85 実質的主観主義の諸理論
 86 規範的信念

第二十五章 非分析的自然主義
 87 道徳的自然主義
 88 規範的な自然的事実
 89 「である」から「べし」への議論
 90 厚い概念の議論
 91 規範性の反論

第二十六章 瑣末性の反論
 92 規範的概念と自然的性質
 93 科学的発見とのアナロジー
 94 事実言明の議論
 95 瑣末性の反論

第二十七章 自然主義とニヒリズム
 96 理由に関する自然主義
 97 ソフトな自然主義
 98 ハードな自然主義

第二十八章 非認知主義と準実在論
 99 非認知主義
 100 規範に関する意見の不一致
 101 非認知主義者は規範に関する間違いを説明できるか?

第二十九章 規範性と真理
 102 表出主義
 103 重要なことに関するヘアの説
 104 規範性の議論

第三十章 規範的真理
 105 意見の不一致
 106 いかに生きるべきかについて
 107 いくつかの誤解
 108 自然化された規範性
 109 シジウィックの直観
 110 旅の前途
 111 理由の再発見

第三十一章 形而上学
 112 存在論
 113 非形而上学的認知主義

第三十二章 認識論
 114 因果性の反論
 115 妥当性の反論
 116 認識的信念

第三十三章 理性主義
 117 認識的理由
 118 実践的理由
 119 進化の力

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