内容説明
まだ中国への旅行が広く解禁されていなかった1980年。シルクロードの入り口である敦煌を目指し、未知なる国を駆け抜けた著者初の中国旅。
さらに8年後、日中共同楼蘭探検隊の一員として参加した、タクラマカン砂漠の過酷な旅。
著者のこれまでの人生の中で忘れ得ぬ二つの旅を振り返り、当時書けなかった事実や逸話を新たに盛り込んだ探検紀行。
椎名誠の旅の原点がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
61
(2025-3)【図書館本-2】1998年に出版された、楼蘭・タクラマカン砂漠への探検記「砂の海」、これのリバイス版のような一冊。この時シーナさんは30代、元気で世界各地を飛び回っていた頃だ。何度も出てくる1980年代の中国のトイレ事情、私が初めて中国に行ったのは2,000年以降なのであの強烈な体験をせずに済んだ。「砂の海」を既読であれば、敢えて読む必要はないかなあ。でも、シルクロードは一度行ってみたい場所である。★★★2025/01/06
かふ
21
NHkドキュメンタリー『シルクロード』を観て、「桜蘭」に興味を持った。椎名誠はそれ以前にスェーデンの探検家スヴェン・ヘディンの本を読んで浪漫を感じたようだ。だが古代都市は西欧の盗人たちが宝を国外に持ち出し、中国でもそういう輩が多いので性悪説で成り立っている旅館とか、排泄や食事の苦労話など多い。それに日本の取材班に混じってのツアーとかで国家機密だから写真は駄目とか。あとから核実験場近くだと知る。そんな隙間に一瞬の日本ではみられない絶景とかあるのだった。ラクダの死の無常観とか(砂漠では車が役立たない)。2025/06/22
えりまき
16
2024(103)1980年日中共同楼蘭探検隊の探検記録。44年前の中国。扉がないとか、数が少なくて大行列といったトイレ事情がショック。椎名さん節で楽しく拝読。今の中国の様子も知りたいです。 2024/04/16
りょうけん
12
<華> シーナ兄い。何回か敦煌/シルクロード/楼蘭の旅には行っていて著作もいくつかあるハズ。本書はその旅のなかでも1980年頃に一番最初に行ったやつの事を中心にして描いている。時々現在の中華国への意見も書いているけど,まあ大概は「昔はひどかったけど今も本質的に(中華国は)ひどいもんだよぉー」って内容で これは結構面白い。 2023/04/14
ドナルド@灯れ松明の火
12
テレビとタイアップして行ったシルクロード探検の顛末譚。今も変わらぬクソ中国の本質が細かく描かれている。2022/06/15
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