内容説明
「男装の麗人」川島芳子――清朝末期の皇女として生まれ、満州を舞台に日本軍の女スパイとして活躍し、終戦後には中国国民党の「スリーパー」になり、”ラスト・ミッション”日中国交回復を成し遂げ、本当の死を迎えるまでの激動の生き様を、元産経新聞香港支局長、中国問題に精通する著者がまとめた、感動の大河ロマン!
「男装の麗人」「東洋のマタ・ハリ」の異名をとった旧満州の女スパイ・川島芳子。第二次大戦後、中国国民党政府によって銃殺刑に処せられたが、実は処刑されておらず、国民党政権によって特務機関員として生かされ続けたとする「生存説」が根強い。本書は、生き延びた晩年の川島芳子の世話をしたという人物の周辺から貴重な証言を紡ぎ出し、激動の20世紀に弄ばれた美女の知られざる全生涯を辿った、はじめての通史である。『SAPIO』誌での大反響連載をもとに、大幅に加筆、再構成した。
目次
まえがき
プロローグ 「処刑されたのは別人」
第一章 満州族の皇女から日本人の大陸浪人の一族に
第二章 「男装の麗人」として上海事変、満州国建国で暗躍
第三章 安国軍総司令から料亭の女将に、軍による「暗殺指令」
第四章 逮捕、裁判、そして処刑
第五章 川島芳子救出作戦
第六章 生き返った川島芳子の日常
第七章 蘇った川島芳子の中国での秘密活動
第八章 最後の特命 対日国交正常化工作
エピローグ 本当の最期、そして――
補遺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
20
時代に翻弄された王女。愛情への飢え。男装へのきっかけも哀しい。諜報活動そのものではなく、周囲の期待や支えに応えることが、励みになっていたような気がする。生への執着は激しく、この点も自分に素直なのだと解釈もできる。一方、清王朝再興が必ずしも大願ではなく、言動に私心を垣間見る。(生き様の評価は別として)歴史に振り回された人生と感じる。日本国籍としなかった浪速氏の意図は、やはり人道的な理由(単なる失念)ではなく、政略的に感じる。2012/10/16
和草(にこぐさ)
14
溥儀と同じく時代に翻弄された印象が強い。 だが、自分で人生を切り開こうとする逞しさが素晴らしい女性。2019/06/13
Yang
0
関東軍に協力した女スパイ。日本では悲劇の王女として、中国では祖国反逆者として描かれることが多い彼女の愛に生きた話。 彼女は男性遍歴の多さが話題となっていたが、その原因とは少女時代のあることに原因がある。その事件の結果、男装をすることとなる。 愛を求めて愛に生きた寂しい女性だと感じた。
lovejoy
0
★★★★★2023/05/16
ののの
0
推しが川島芳子役をするということで手にとった本。 男性に生まれていたら、また違った人生だったんだろうな。賢くて、愛に飢えていて、でも不思議と魅力的な人。2023/02/03




