岩波ジュニア新書<br> 大絶滅は,また起きるのか?

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岩波ジュニア新書
大絶滅は,また起きるのか?

  • 著者名:高橋瑞樹
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 岩波書店(2022/10発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
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  • ISBN:9784005009534

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内容説明

毎日,最大一五〇種もの生きものたちが,地球上から姿を消している――いま「六度目の大絶滅が進行中」だと,科学者たちが警鐘を鳴らしています.過去五度起きた大絶滅とは? 日本のトキは絶滅したのか? 恐竜はいまも生きている? 生きものの絶滅とはどういうことか,なぜ問題なのか,さまざまな生きものを例に解説します.

目次

はじめに
序章 絶滅とは何か?
絶滅と誕生はくり返される
絶滅はなぜ問題なのか?
〔コラム〕レッドリストとレッドデータブック
1章 ラッコが消えて、カイギュウも滅んだ 生きものの輪と絶滅の連鎖
ステラーカイギュウはなぜ絶滅したか?
原因はラッコ?
カイギュウを支えていた「生きものの輪」
ゴキブリなら、絶滅してもいい?
分解者たちの仕事
人間は、思い通りに自然をコントロールできるのか?
2章 いろいろな種類の絶滅 日本のトキは絶滅をまぬがれたのか?
日本のトキは絶滅をまぬがれたのか?
トキはよくて、オオサンショウウオはダメ?
トキとコウノトリの復活
そもそも生きものの「種」とは?
見た目で種を決める! 形態学的種の概念
子孫を残せるかどうかで種を決める! 生物学的種の概念
系統樹をつくって種を決める! 系統学的種の概念
「系統学的種の概念」は万能か?
属の絶滅と科の絶滅
恐竜は絶滅していないし、鳥は爬虫類だ
〔コラム〕リンネの分類法が世界を変えた!
〔コラム〕その生きもの、持ち出さないで! ワシントン条約
3章 5度の大絶滅・ビッグファイブと、6度目のいま
ビッグファイブ 過去5度の大絶滅
カンブリア大爆発(5億4000万年前)
1度目の大絶滅 オルドビス紀末(4億4500万年前)
2度目の大絶滅 デボン紀後期(3億7400万年から3億5900万年前)
3度目の大絶滅 ペルム紀末(2億5200万年前)
4度目の大絶滅 三畳紀末(2億100万年前)
5度目の大絶滅 白亜紀末(6600万年前)
そして、6度目の大絶滅 現在進行中
6度目の大絶滅はまだ起こっていない!
4章 消えゆく生きものたち
 大絶滅は止められるのか?
人間の進化・移動とメガファウナ(大型動物)の絶滅
猛獣たちのいない世界
猛獣たちはいなくていいのか?
リョコウバトのマーサ
キタシロサイのナジンとファトゥ
カエルが消える
サンゴも消える
なぜ弱い人間が地球の支配者になれたのか?
大絶滅は止められるのか?
〔コラム〕人間が滅ぼした生きものたちを検索する
5章 大絶滅時代を生きる私たち
「環境に優しい国」で目にしたショッキングな事実
バッファローが絶滅した地で、バッファローで熱狂する
この国にも、あの国にも、ウシガエル
スヴァールバル世界種子貯蔵庫
誰にも食べてもらえない果実
寄生虫の卵を飲んで元気になろう!?
オーストラリアの森林火災
新型コロナにたくされたメッセージ
人新世 手つかずの自然はもうすでにない
6章 大絶滅時代を生き抜く
沈黙の春のあと、ハクトウワシはよみがえった
オオカミを復活させるという決断
キットカットを食べるとオランウータンが絶滅?
日本全国に広がる草の根的な保全活動
SDGsウェディングケーキ
里山資本主義で環境にも人にも優しい暮らしを
君のチョイスが世界を変える
〔コラム〕アメリカ人留学生に聞いてみた、
「日本人は自然環境に配慮した人たち?」
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kirinsantoasobo

15
過去の生物の大絶滅と、いま現在進行中の人間が引き起こしている6度目の大絶滅をわかりやすく説明してくれています。生物の進化の仕組みと滅びる仕組み、自然が豊かに見えて生態系が崩れてしまっている現状、どんな生物も生態系を支えている一つで、過度に増えたり減ったりすることは人間も含めて全ての生物の生き残りに影響を及ぼすため、環境を破壊せず共存できる道を考える必要があります。ジュニア新書ですが読み応えがあり、SDGsの知識を学ぶ入門書としても良いと思います。海外と日本との意識の違いなども勉強になりました。 2023/11/04

oooともろー

5
現在6度目の大絶滅期を迎えていると言われる地球。過去の5回と異なるのは人類が大きな原因となっていること。真相は分からないが、地域の自然を守っていくことは大切。2023/07/12

メイロング

4
結構知ってるつもりのジャンルだったけど得るところ多し。ステラーカイギュウやトキの話も、知識として無意識に抜けてたところ。なくなってたパズルピースがはまる感覚が気持ちいい。オーセージオレンジの実の話すごいね。メガテリウムとか昔いたんだなっていう証拠が目の前にあるんだね。 2022/12/14

乱読家 護る会支持!

4
著者はこのままでいくと、人類による第六の絶滅が起こると予測している。 人口が増えると、大量の食糧を生産する為に地球環境が壊される。住む場所を広げる為に地球環境が壊される。経済産業を広げるために地球環境が壊される。地球のあらゆる燃料が燃焼させられて、地球は温暖化し、地球環境が壊される。 人口が増えて、科学と工業が発展すれば、地球環境は壊していかざるを得ない。 国同士の戦争を起こさずに、人口を減らしていくことを、各国政府が、各国国民が承諾するとは思えない。 ゆえに、、、、人類は滅ばざるを得ない。2022/10/26

のんたろう

4
生態学者の作者が、絶滅を考えるうえで必要な知識をわかりやすく教えてくれる。絶滅の定義、それがなぜ問題か、生物の分類等々、理系の苦手なわたしが読んでもおもしろい。過去に5回の大絶滅があり、また6回目の大絶滅が起きようとしている。それも人間のせいで。せめてもっと生活を見直すとか、自分のできることをしなくちゃ。2022/08/10

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