内容説明
「恋は専制君主のうちで最も傲慢な輩であり,一切か無かどちらかしかない」――1882年の出版後も,スタンダールが生涯をかけて取り組んだ無類の書物.下巻には女子教育・結婚制度を論じる第五十四章以下と,箴言や考察からなる「断章」,序文や短篇小説などを収録,詳細な注を付す.新訳.(全二冊完結)
目次
凡例
地図
第二巻
第五十四章 女子教育について
第五十五章 女子教育に対する反論
第五十六章 前章からの続き
第五十六章の二 結婚について
第五十七章 美徳とよばれるものについて
第五十八章 結婚についてのヨーロッパの状況
第五十九章 ウェルテルとドン・ジュアン
断章(一─一六九)
追記
恋愛法廷
十二世紀の恋愛の法規
アンドレ・ル・シャプランについての解説
補遺
序文
第二の序文
第三の序文
失敗(fiasco)について
断章一七〇
ザルツブルクの小枝
エルネスティーヌ、または恋の誕生
フランスにおける富裕階級の恋愛の例
メティルドの小説
訳注
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なおた
2
『恋愛論』の最終章である「ウェルテルとドン・ジュアン」を『スタンダール全集』第8巻(人文書院)の邦訳を比較するために、図書館より貸出をして参りました。個人的には、日本語の明快さが、全集の邦訳が優れていると判断、そちらを読み込むことに致しました。2023/09/21
Harumi
1
スタンダールと言う人は個性が強い人だ。第一、スタンダールは歴史上でもとにかく恋愛をしたきたことで有名。僕は、読んだ感想を愚痴にすることは意に反することであるが、女性でスタンダールの様に恋愛した人物の恋愛論を読みたくなってきたのが、この本を読んだ読後感。フロイトによって、男性脳はほぼ解明され、スタンダールによって男性の恋愛も解明されているから、これからは女性が男性を手玉に取る時代?手玉にとっても何でもいいからオレと恋愛してくれよ。笑2017/07/18
ぱややん
0
人間の心理というものは複雑て、簡単には理解できないと思った。「赤と黒」も一度読んでおきたい。2016/05/06
飯田橋
0
女性教育と箴言とその他もろもろが収録されている。2024/02/20
かんなみ
0
「断章」以降未読。2018/02/23




