内容説明
『生きるヒント』から30年、五木寛之による令和の新シリーズ、刊行開始!
私たちは、誰もが百歳以上生きるかもしれない時代を生きている。そうであるならば、人生を二回生きるイメージを大切に、
それぞれ新しい生き方に切り替えてみてはどうだろうか――。90歳になった作家が、いま一番に伝えたいこととは何か。「私はむしろ、書くことよりも、対話することのほうが、表現者本来の姿ではないかと思います」。”生き方の先輩”五木寛之が、長年出演を続ける「ラジオ深夜便」の語りを再現して贈る、後半生を快活に過ごす極上の道案内。
第1章 人生のギアチェンジとは
第2章 何をもって「幸せ」と感じるか
第3章 話すことの大切さを思う
第4章 生きているだけでも意味がある
第5章 老後の「生き方」と「逝き方」
*電子書籍版本文には写真(全3点)を収録していません。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
38
家にあった本。五木寛之さんのように美しい文章を書く人は年々少なくなっていくのか。と思ったが、私が無意識に避けているのかもしれないとも思った。いつまでも書き続けて欲しい作家の一人。2023/12/25
パフちゃん@かのん変更
22
大きく深いため息をつくことがすごくいいとのこと。私はため息をつくことが多く、なんとなくマイナスのイメージがあったので嬉しい。体と対話する、身体と二人連れだから孤独じゃない。うれしかったことを書くノート、悲しみノート、感謝ノートなど。私は日記のほかに「気になることノート」にメモしています。幸せの期待値を低くしておく。生きているだけで素晴らしい。などなど・・2023/04/07
たっきー
11
86歳の著者が自身の人生を振り返りつつ、人生100年時代にどのように生きるべきかという提案。・生き方について幸せの期待値を低くすること、・退屈、何もしていない時間もその人の心の中が何がしか活動をしていれば人は幸せ、・生きてきたこと自体に値打ちがある。人生の目的は生き抜くこと、・悩みや迷いを抱いたときほど、生きているだけで素晴らしいと自分を再評価する、・生き方とともに逝き方も考えておくべき時代。2023/01/25
あきひと
6
五木先生が言うように自分なりの死生観を持つ必要があるかもしれません。いずれ終るのだけれど、終わったら何処へ行くのか、どのようになるのか、今は全く考えていなくて、例えば末期癌でベッドに繋がれた時に何を思えばいいのか分からないです。時間を掛けて考えてみようかと思います。2023/09/06
たなぼう
6
五木さんが言うように、「今日まで生きてきたーそれだけで偉業と言っていい」のだと思う。「人間の一生に、価値があったとか、無意味だったという物差しを当てはめる必要はない」のだと思う。2022/12/18