内容説明
本書は、「動き」のデザインに関する新しい方法論を示すものです。プロダクト、デバイス、ロボットなどの人工物の動きの設計に携わるデザイナーやエンジニアに向けて、またスクリーン画面上のさまざまな動きを設計するデザイナーやアニメーターに向けて、動きの観察とデザインの新たなアプローチを提供します。
そしてもうひとつ、動きのデザイン論という本書の主題の裏に、「リサーチ・スルー・デザイン(RtD)」と呼ばれる、研究者(リサーチャー)自身がデザインの実践活動を通じて新しい知識の創出を図るという研究手法を詳らかにしています。本書は、リサーチ・スルー・デザインを基本姿勢として行ったひとつの研究プロジェクトを、一冊の本の中に丸ごと記録するという未だ類を見ない試みです。
目次
はじめに
序章 ダーウィンビルディング、四階西スタジオ
第1章 動きのデザインと美学
1 動きの美学
2 動きそのものの美学
3 「生き物らしさ」への抵抗
4 日常物における動き
5 動きへの共感
第2章 リサーチ・スルー・デザイン
1 リサーチ・スルー・X
2 スルー(through)の視点
3 循環するデザインリサーチ
4 デザインリサーチ・プログラム
5 日常物の詩
6 感じ「分ける」力
第3章 運動共感のレンズ
1 運動共感エレメント
2 第一のレンズ
3 第二のレンズ
4 第三のレンズ
5 キネステティック・デザインの考察1
6 キネステティック・デザインの考察2
第4章 キネステティック・デザイン・プログラム
1 キネステティック・デザイン観察法
2 キネステティック・デザイン制作法
3 キネステティック・デザインのプロトタイピング
4 キネステティック・デザインの方法論
5 キネステティック・デザイン・プログラム
終章 キネステティック・フューチャーズ
おわりに
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andaseizouki
Erikom