文春e-book<br> 椎名林檎論 乱調の音楽

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文春e-book
椎名林檎論 乱調の音楽

  • 著者名:北村匡平【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 文藝春秋(2022/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163916064

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内容説明

「文學界」掲載時から大きな話題を呼んだ連載が書籍化!
約20年もの間、評論の言説がほとんど追いつけなかった、その規格外の才能を、歌詞・和音・構成・歌唱・意匠から統合的に論じる。
『無罪モラトリアム』から『音楽』まで、椎名林檎の音楽を「演奏」するように批評する、革新的音楽論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

19
コード進行・リズム・テクスチャー・歌唱・歌詞と不足なく言及する分析を主軸にしつつ、椎名林檎本人の言説を無視しない。「r」音の巻き舌の頻度を確かめていく分析が特に面白い。読んだ後だと『歌舞伎町の女王』の聞こえ方が変わる。時間軸上に活動を追っている構成は単純ではあるけど、デビュー期と以降は曖昧にしか聞いてなかった立場としては、その変化と連続性を知ることができてありがたい。東京事変のアルバムはある程度同質に聞こえていたので、それぞれの違いの強調に虚を突かれて楽しくなる。2022/10/11

スリカータ

16
椎名林檎さんはドライブのお供にスマホに数曲入れている程度の浅いファンだが、この本は椎名林檎さんを語り尽くした感があった。譜面やコードの記載はひとつひとつ解読すると時間が幾らあっても足りないので、総論的な部分と特に自分が好きな曲をピックアップして読んだ。椎名林檎さんの色褪せぬカリスマ性と著者の熱量を感じる本。2022/11/28

ふなこ

12
深読み禁止令が出ているというのに、何故こんなにも深読みせずにはいられないのだろうか。一曲一曲再現しながら存分に楽しめる一冊。2023/01/14

tolucky1962

10
主流へ抵抗,雑多,土着,人間臭い新宿系。いま・ここ・あたし,二項対立のMM,SS。無国籍で日本的,循環時間のKSK。初期に通じる教育。ファンキージャジーな大人。遊戯性の娯楽。女性性を肯定する三文。疾走感のスポーツ。自我を抑制し共作した大発見。教育と大人は義務教育,娯楽は職業学校,スポーツは研究所,大発見は工場。主張が前景化した陽の日出処。陰で宗教性濃いが無国籍,非歴史的三毒史。世にないものを作るため前作から変化する。メンバーもデュエットもファンも選び活かす。夢のあとの喜びで一杯なのがなぜ球体なのか分かった2022/11/05

Mariko

9
音楽批評。こんなに細かく音楽を言葉で表した本は初めて読んだ。歌詞、コード進行、コンセプト、時代、世間の声、東京事変の結成解散…あいだに本人インタビュー文もあり、当時の思いなど初めて知ることも。改めて椎名林檎の音楽の凄さ、魅力を再認識。一からじっくり聴きたくなった。2022/10/21

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