内容説明
古来、「嫉妬」という単語は女性と関連づけて語られることが多かった。しかし、嫉妬はもちろん、男性にも存在する。むしろ、政治や戦と強くかかわりのあるぶん、男性の嫉妬のほうが、歴史に与えた影響は深刻であった。日本史の世界でも、嫉妬が大きく歴史を動かした事例は、あまた存在した。
本書は、嫉妬が歴史を動かした事件・政争・紛争をとりあげ、その原因と結果を追うことで、感情が歴史に与える影響の大きさ、根深さを示し、「歴史に学び、未来を読む」ための反省材料として、その原理・原則を掴み、大いに活用しようとするものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
2
同感。その通りだと思う。2023/09/10
キンセンカ
2
日本は宗教的対立がないから、政治に感情が入りやすいのだろう。2017/10/22
あきら
1
嫉妬、なんて人間の永遠のテーマでしょ。と思い手に取った。想像ができるわりと単純な見方ではあるけれど、ドラマとして読むならおもしろい。信長と光秀のところは、大河ドラマの「麒麟がくる」が好きなので真剣に読んだけれど、信長が光秀に嫉妬した、というのは、なるほど! と思った。2020/07/19
坂田 哲朗
1
「緑色の目をした怪物」、嫉妬の被害を避け得た人物として北条早雲、竹中半兵衛、大谷吉継、土光敏夫が中国の歴史からは范蠡(はんれい)を挙げている。黒田官兵衛もタッチアウト寸前でギリギリセーフ。おいそれと見習える人たちではない。2017/05/21
しまちゃん
0
来年のNHK大河ドラマは明智光秀❗2019/12/28