内容説明
多くの日本人は、世界で最も読まれている大ベストセラー「聖書」を読んだことがありません。
しかし池上先生は、「聖書」を理解することは、世界の教養を身につけることであり、世界を理解することにもつながるといいます。
そこで本書では、教養として抑えておきたい聖書の全貌を明らかにしながら、聖書が世界にどのような影響を与えているのか、解説していきます。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
93
リアル書店購入本。 一口に聖書の本といっても…、旧約聖書・新約聖書・カトリック・プロテスタント果ては今話題のロシア正教会についても紹介されていました。 なるほど…、カトリックの優雅なキリスト教美術は「キリストの人間の部分を偶像にしているだけだから偶像崇拝にならない」…、上手い!座布団1枚持ってきて! やはりというべきか聖書で一番よくわからない黙示録はさらっとしか説明されていませんでした。さすがの池上さんもお手上げだったのでしょうか?2023/08/17
森林・米・畑
45
旧約聖書、新約聖書、カトリック、プロテスタント・・聞いた事はあるが意味や違いが分からなかった。そんなキリスト教に対する疑問を聖書の内容から池上彰氏が分かり易く解説。宗教が戦争、政治に影響するのも分かる気がした。聖書は信者ではなくても知ってるに越したことはないな。2023/02/01
Tenouji
36
キリスト教の歴史がわかって面白かった。読書後、ChatGPTで復習してみた。質問「東方正教会とローマ教皇が属する教会との違いは何でしょうか?」ChatGPT「東方正教会とローマ教皇が属するカトリック教会との違いは、教義や儀式、教会組織などにあります。教義については、東方正教会とカトリック教会は、キリスト教の信仰告白を共有していますが、聖書解釈や教理面での重要な違いがあります。…」2023/04/16
つーこ
35
本当にさすが池上先生だ。難しい話を分かりやすく端的に話してくれる。今さら聞けない・・とは思わないけど、『旧約聖書』や『ヨハネの黙示録』『カトリックとプロテスタント』などなど、聞いたことはあるけどちゃんと知らない事がたくさん。広く浅く説明されて、とても興味も湧いた。2023/08/18
Apple
34
今、世の中で起こっていることを理解するための教養として、聖書がありキリスト教がある。その事実を認識することができた一冊でした。キリスト教の歴史も戦いの歴史のようで、宗派どおしの対立、十字軍、ルターの宗教改革やピューリタンなど世界史で習ったようなことを再確認できたような気がします。また、アメリカの政治とキリスト教との関わりというのはかなり密接なことが知れたのですが、なかでもキリスト教原理主義の運動(中絶についてなど)や大統領選挙への影響について興味を持ちました。さまざまなことへの興味が刺激される一冊でした。2024/04/23