講談社学術文庫<br> 九鬼周造

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講談社学術文庫
九鬼周造

  • 著者名:田中久文【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2022/10発売)
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  • ISBN:9784065296035

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内容説明

「運命よ 私はお前と踊るのだ。」
理性と感情、男と女、東洋と西洋、二人の父、偶然と必然……幾多の対立に引き裂かれ、安定を許されなかった生のただなかで、日本哲学の巨星は何を探究しつづけたのか。その生い立ちから、留学、主著『「いき」の構造』『偶然性の問題』、最晩年の『文芸論』まで、その思索の全過程を、第一回中村元賞受賞の著者が明解かつ艶やかな筆致で辿る。九鬼哲学への決定版・入門書。

[目次]
はじめに
第一章 出会いと別れ
第二章 「いき」の現象学
第三章 永遠を求めて
第四章 偶然性の哲学
第五章 偶然から自然へ
第六章 形而上学としての詩学
あとがき
学術文庫版へのあとがき

目次

はじめに
第一章 出会いと別れ
第二章 「いき」の現象学
第三章 永遠を求めて
第四章 偶然性の哲学
第五章 偶然から自然へ
第六章 形而上学としての詩学
あとがき
学術文庫版へのあとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゃれら

21
「急に具合が悪くなる」の著者の一人、哲学者の宮野真生子氏は九鬼周造の研究者で、その本で語られる「偶然」に心ひかれたので「偶然性の問題」を読みたくなり手に取った。偶然を必然と考えるその経路はおぼろげに分かった気になれた。現実はあり得たかもしれないほかの可能性と共にある、という考え方は、少し楽に生きられるかも。「いきの構造」から読んだ方がよさそうだ。後半の自然論は分かりにくく、本書もゲーテや和辻の論考を長々と語ってて辛かったかな。https://bookmeter.com/books/144340212023/06/04

うえ

6
九鬼周造の仕事を丹念に解読する試み。九鬼のまた違った面が見えてくる労作である。『いきの構造』においては、自己とはそもそも存在しない、『演技』を行うことによる他者との緊張関係によって初めて<自己>と他者が生成していくという。これは他者がいなくても自己が存在してしまう一神教圏にはないものだろう。「九鬼の演技論は、従来の哲学が見過ごし、現代になってようやく思索の眼が向けられてきた、人間の表情や身振りの問題を<自己>の生成の場において捉えたものとして興味深い内容をもっている。」2024/01/11

μέλισσα

1
ここ最近メイヤスー、ドゥルーズ関連の研究者がひとつの参照項として九鬼を上げているなーと思ったので取り留めもなく入門として 上げたくなる気持ちは分からなくもなかったので、当該論者の話も読んでみようかどうかと悩んでいる2025/06/22

RAIDENGAWARA

1
難しすぎました(泣)。難しすぎて結局何がどうなったのか分からないまま終わってしまいました(泣)。引用文もありましたが、九鬼周造さんの本も一冊手元に置きながら読まないといけなかったのかもしれないと思いました。2024/11/07

りっとう ゆき

0
九鬼周造といえば「いき」って言葉がひとり歩きしてしまってる気がしてたけど、実はその思想、特に矛盾するものをまとめ上げてく感じがおもしろい。(偶然性、回帰、日本的、流動的 ✕ 必然性、同一性、西洋的、固定的)ニーチェ、ハイデガーやベルクソン、スピノザの思想にも似ていながら独自の思想を作り上げてる感じがあったな。おおっと思ったのは、中世の日本語として『自然』を『じねん』と読むと『必然』の意味になり、『しぜん』と読むと『偶然、万一』の意味になる」と。2024/07/28

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