死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由 ー麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと

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死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由 ー麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと

  • 著者名:西川幹之佑【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 時事通信社(2022/09発売)
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  • ISBN:9784788718036

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内容説明

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これは現代の「ヘレン・ケラー物語」だ!

4代続けて東大卒という超名門の家柄に生まれたのに、ADHDにASD傾向、学習障がいという3重苦で、幼稚園すら二時間で中退させられた著者。小学2年生までは特別支援学級に通うも「赤ちゃん扱い」になじめず、強く希望して通常学級に転籍。しかし、周囲とトラブルを起こし、テストで点がとれないとパニックになっては教室を飛び出す毎日を送り、やがて「死にたい」という衝動にとらわれるようになる。
そんな著者が変わったきっかっけは、千代田区立 町中学校に入学し、大胆な学校改革を実践していた校長の工藤勇一氏(ベストセラー『学校の「当たり前」をやめた。』の著者)に出会ったことだった。

「3重苦」だったヘレン・ケラーは、サリバン先生に出会って「Water」という言葉を手のひらに書いて教わるまで、暗闇の世界で生きていた。

著者は、その気持ちが分かる気がすると言う。混沌とし、恐怖そのものだったこの世界。それが、麹町中学校でもがき苦しみながら世界の輪郭をつかみ、卒業後も工藤氏から学んだことをもとに試行錯誤を続け、少しずつ自分にあう生き方をつかんできたのだと話す。

ヘレン・ケラーを目覚めさせた「Water」という言葉は、著者にとっては「自律」という言葉だった。
工藤氏の教育目標は「自律した生徒を社会に送り出す」ことだ。「自律」「尊重」「創造」を掲げ、社会を生きる当事者意識をもつ生徒を育てるという工藤氏のもとで様々な学びを経験するうちに、著者は親や名門家系に対する劣等感、周囲に対する憎しみから解放され、「自律」して生きる大人になるために、「自己変革」に挑むようになる。
中学卒業までに英検準2級とニュース検定2級などを取得。高校は英国に留学し、現在は時折トラブルを抱えながらも落ち着いて対処しつつ、人並の自己肯定感とともに、前向きに生きている。

人生は誰か他人から与えられたり押し付けられたりするものではなく、自分の選択と行動でつくりあげるもの。どんなにダメな自分でも、自分の取扱説明書を自分の力でつくりあげることが可能。どうしようもないほどダメな「不良品」を自認する著者が、地を這うようにしてたどり着いた希望の境地とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

50
名門の家に生まれたのに、ADHDにASD傾向、学習障がいという3重苦で、幼稚園すら中退させられた著者。周囲とトラブルを起こし、パニックになっては教室を飛び出す毎日を送り、やがて「死にたい」衝動に囚われるように――。そんな著者が変わったきっかっけは、工藤勇一校長に出会ったこと。工藤校長の教育目標は、「自律した生徒を社会に送り出す」こと。ダメな自分の“取扱説明書”を、自分の力で作り上げることが必要、と著者は考えた。以下は、こちらへ。https://note.com/genok/⇒2022/05/11

Roko

36
自分の問題の原因がADHDやASDであるということを知ることで、どんなにか救われる人が多いのです。昔は落ち着きのない子も大人になれば治るなんて思われていましたけど、それは間違った考え方だったのだと知るだけでも、人を見る目というのは変わると思います。「普通じゃない」と言われてしまう子どもたちが、それが自分だけじゃないこと、対処方法があることを知って欲しいと考えて、幹之佑さんはこの本を書いたのだそうです。この本を読んで、もっともっと多くの人に知ってもらいたいなと思いました。#NetGalleyJP 2022/05/30

ムーミン

35
生徒の立場から工藤先生の取り組みの成果、評価がみえてくる興味深い一冊でした。2022/03/23

梅ちゃん

32
著者西川君は2002年生まれの大学生。幼い頃から周囲とトラブルり、パニックになっては教室を飛び出す毎日を送る。 自分を理解してもらえない、自分自身でもどうしていいかわからない。苦しかったんやろなぁ。振り返ってみると、随分昔にこういう子が学年にいたよなぁ。でも当時、発達障がいという知識がなかった。 西川君は千代田区立麴町中学校に入学し、校長の工藤勇一氏と出会って大きく変わる。自分を理解してくれようとする人がそばにいる環境の中で、彼は必死で考え、最上位目標を「人生をやり直す」として、自らを『自律』させていく。2022/04/05

リリー・ラッシュ

29
小学3年生から生きる辛さを抱え、死ぬことを考えていた西川君。そんな彼が大学生になった時には発達障がいで生まれた自分を恥じることなく「もがきながら、転がり回りながら、周りからみっともないと言われても、ゾンビのように何度も起き上がり、僕は生きていきます。」と言えるまでに。その過程は発達障がい当事者と、彼等に関わる者にはとても興味深い内容。「発達障がいに生まれても、みんなが幸せになれることを願っています。苦しむのは僕で最後になるように、心から願っています。」この西川君の想いが、沢山の人に届きますように。2022/03/27

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