光文社文庫<br> シャガクに訊け!

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光文社文庫
シャガクに訊け!

  • 著者名:大石大
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 光文社(2022/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334794385

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内容説明

大学2年の松岡えみるは単位取得の条件として社会学部一人気のない上庭ゼミに入り、学生相談室の補助をすることに。そこへやって来たのは家族、友人関係のトラブルを抱えた学生たちだった。社会学の知識で彼らにアドバイスを贈る上庭に、えみるも次第に心を動かされ――。コミュ障で根暗の社会心理学講師×お人よしで責任感の強い女子大生コンビがお悩み解決に導く!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のんちゃん

31
えみるは社会学部の大学2年生。とある事情から最低人気の上庭ゼミに入り、上庭と共に学生相談室の運用を担う事になる。上庭は大学で教鞭を取る仕事にもかかわらず、コミュ障で怠け者。が、学生の相談事には人が変った様に、社会学の知識で見事、解決の道筋を示す。これらの相談事のお仕事小説かと思いきや、これが後半、思いもよらぬミステリーになる。若い頃、誰でも一度ならず経験する人間関係の難しさも描かれており、苦い内容も記されていて、中身は結構ビターだ。しかしながら着地も清々しく、社会学の知識も学べ、興味深い読書となった。2023/05/30

NAOAMI

17
やる気のない社会心理学教員の上庭。そこに留年→進級を餌にゼミ生として放り込まれたのがえみる。と序盤は腐れ縁の人気教員幅増が強引にお膳立て。ここから悩み相談という舞台を借りたアレコレが始まる。社会学の理論を個々に掲げた章立てごとに相談者が悩みを吐露、その理論に基づいて上庭が冷静にその人が置かれた状況を説明する。なるほど!と悩みの仕組みが理解されることで行動への助言がなくともスッキリ。その後、相談者と悩み、大学内の事件が徐々に結びつき大きく物語が動く仕掛けが面白い。強権発動する理事長が誰か?オチも面白かった。2022/11/27

ツバサ

15
社会学に興味があり、読んでみたが面白かったです。大学生というのがまた良い。大人でも子供でもない年頃の揺れ動く心境と行動を学問と結びつけると納得がいきます。物語としても仕掛けがあり、読み応えがありました。ブログにてhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2023/01/23/1200002023/01/05

きたさん

14
端的に言ってしまえば、社会学の知識を使って謎や悩みを解決していくお話。ラベリング理論やスケープゴートなど実生活で実感できるものや、アイヒマン実験などマンガやアニメで取り上げられがちなものなどが分かりやすく登場するので、「社会学とはどんな学問か」「社会学部とは何を学ぶところなのか」の解説としてとてもわかりやすい。進路に悩む学生にさりげなくオススメしたくなる一冊。2023/07/19

ベローチェのひととき

14
妻から廻ってきた本。主人公は社会学部専攻の大学2年生のえみる。止ん事無い事情から人気のない上庭ゼミに入り、学生相談室の助手をすることになる。様々な生徒の相談を受ける連作短編集かと思いきや、途中から事件?が絡み、ミステリーの様相を呈してくる。作中に傍観者効果やアイヒマン実験が出てくるが、最近読んだ超初心者向け心理学の本に記載されていて知っていたので、ちょっぴりうれしかった。2023/07/05

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