内容説明
工場、巨大建造物、地下空間などを撮り続ける写真家・小林哲朗。本書は、小林の代名詞とも言える「ドローン空撮」によって撮影された「工場夜景」作品を一冊にまとめた写真集です。これまで主流であった一眼レフでの画角とはまったく異なる、上空からのドローンによる空撮によって初めて見られる不可侵の画角とジオメトリックな近未来感。2015年～2018年の約3年間に小林が撮りためた全国主要工業地帯の「工場絶景写真」から厳選した“百景”をお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
74
夜の工事をドローンで撮影した写真集。あまりに綺麗でびっくり。制作費がかなりかかっているSFの超大作のような写真ばかりでかなり楽しめる。432019/02/07
姉勤
53
数年前から工場地帯の夜景観光が流行り（メディア発信）らしく、本書のようなものも刊行されるのもむべないのかな。工場（主に石油プラント、火力発電所、製鉄所）の夜景をドローンで鳥瞰空撮。サイバーパンクの舞台感、絵面の密度感、星空のような光源...”工場萌え”、という言葉もあるのも頷けるが、ただCGのように綺麗すぎる。フランジの脇から染み出したオイル、溢れる蒸気、塗装の剥げ、錆は寂びに通じる。萌えるなら、こっちだろう。2018/10/06
かおり
28
「工場夜景」作品を一冊にまとめた写真集です。 工場夜景クルーズに参加したとき、ものすごく感動したけど、 上空からのドローンによる眺めも素晴らしい✨ もう、景色自体が芸術！ この写真集欲しい・・・2022/07/24
G-dark
28
極めて人工的で無機質な存在のはずなのに、まるで生き物みたいに見えるから工場って不思議！縦横無尽に張り巡らされた無数のパイプは血管のよう。煙突、タンク、複雑な配管が絡み合うさまは骨や内臓や筋肉のよう。色とりどりのライトに染まる姿も、水蒸気を出す様子も、体温や息遣いを感じさせます。工場が醸し出す色が時間帯ごとに変わるのも美しく、特に闇夜に浮かび上がる工場の煌めきは神秘的…。どんな種類の工場も、人間の日々の暮らしを支えてくれているわけですから、もっと工場やそこで働く人たちに感謝しないとな…とも気づかされます。2020/09/04
みなみ
19
昼間と全く違う顔を持つ夜の工場、とても幻想的で見とれてしまう写真集でした。夜の工場見学に行ってみたくなりました。2019/05/12
