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内容説明
──小学6年生の七海は、お母さんが再婚し、あたらしいお父さんとあたらしいおねえちゃんができて、大喜びした。でも、家族になるのは、そんなに簡単なことではなかった。会ったことのないおねえちゃんに嫉妬し、七海はもがく。
入院中のおねえちゃんは、泣き言を言わないし、弱音もはかず、まわりのことを気遣ってばかりだ。七海はだんだん自分が恥ずかしくなっていくが……。
小さいお姉ちゃんと新しいお父さんの間で、複雑な家庭の中で揺れる少女の心を描いた、うつのみや子ども賞&日本児童文学者協会章受賞作家の感涙小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
72
繊細な物語。小学6年生の少女が主人公。母親が再婚した相手には自分より年上の娘がいた。だが、この義姉となった少女は、生まれてからずっと病院に入院したまま。そして、何故か両親は彼女に会わせてくれない……。ぎくしゃくとしてしまう家族、友人。複雑な想いに揺れる少女の心情が丁寧な筆致で描かれます。そっと見守ってくれる友人たちの優しさがいい。最後まで読んで表紙の絵を見ると、温かな気持ちになります。2022/10/23
ぶんこ
42
母子二人暮らしだった七海に新しい家族ができた。2歳上の義姉は産まれた時から病院を出た事がない。そんな姉の面倒を見るために母も忙しくなり、七海はいつも自分で夕ご飯を作り、一人で食べる。不満を募らせる七海は、ある日親に内緒で姉の幸に会いに行く。幸の実母は既に亡くなり、父は不憫で甘やかす。母を取られたとやっかむ七海でしたが、幸と仲良くなっていき、思いやれる子となり成長していく。七海の幼馴染の亮介が、初詣で幸のためにお祈りしてくれる場面があり嬉しくかった。それが効いたのかずっと意識のなかった幸が目覚める。2022/11/12
信兵衛
24
七海の、苦しさを乗り越えての成長ストーリーと言って差し支えないのですが、単純な成長ものに留まらないのは、幸のことを巡って七海がおじさん(義父)と口論する場面があるから。 「おじさんと話し合いしたいからお母さんは黙ってて」と言い、義父に対して堂々と自分の意見を述べる七海の姿が素晴らしい。まさに圧巻の一言です。 この場面だけでも本作を読む甲斐あり、お薦めです。2025/12/10
昼夜
16
読んでドラマ「しずかちゃんとパパ」のさくら先生が生徒に「人のかわいそうはその人にしかわからない」って伝えるシーンを思い出したけれど、つい自分と比べてしまうし、突然できた家族と病気の義姉に対する蟠りはダブルだから主人公と同じ年齢だったら拗ねて自分の殻に閉じ篭もって拒否するだろうなと思った。なのでこれからの未来はこの表紙みたいにどんな天気になっても心は晴れてくれたらいいな。2022/11/21
マツユキ
15
母子家庭で育った七海は、母親の再婚を喜びますが、新しい父親には入院中の娘がいて、自分だけ合わせてもらえず…。ヤングケアラー、きょうだい児。主人公の環境が悪くって、この再婚は早まったのでは…と思いましたが、この姉妹が出会えた事は良かった。自分の思い込みに気づき、人間関係を深めていく主人公が素晴らしい。両親も悪い人ではないんだけど、良い子に甘えてちゃいけないよね。 2024/09/03
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