神聖ローマ帝国-ドイツ王が支配した帝国-

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader

神聖ローマ帝国-ドイツ王が支配した帝国-

  • 著者名:池谷文夫【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 刀水書房(2022/09発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784887085121

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

A:あの八五〇年も続いた最強最大の神聖ローマ帝国とは?……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[編集者から]高校の世界史の授業で必ず出てくる「神聖ローマ帝国」! だれでも一度は聞いたことのある名前です。場所はドイツ・・・。広がったり小さくなったり。ローマ教皇との深いつながり。しかも皇帝は、正式には教皇から戴冠されないと皇帝ではなかった!
著者の池谷先生は様々な媒体を使って、すっきりと語って下さいます!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
B:中部ヨーロッパとイタリア地域にまたがる「帝国」で,古代ローマ帝国と異なって,中央集権的な統治が困難だったのは,何故だったのだろう?
フランスやイギリスと比べて,ドイツでは中世に中央権力が弱体化していったのは何故だろうか?
中世後期以降の「領邦国家体制」と「近代におけるドイツ統一問題」とも密接に関わる神聖ローマ帝国(中世ドイツ帝国)の実体が本書で明らかに!

C:略目次
第1章 「神聖ローマ帝国」とは何か?  
   1 始めのQ&A/予備知識としての神聖ローマ帝国略史(中世末まで)
   2 オットー朝のドイツ帝国の成立 → 始まりはカール大帝!
第2章 皇帝と教皇の協調と対立の構図
第3章 「ドイツ国民の神聖ローマ帝国」 
   1 ローマでの皇帝戴冠と「イタリア政策」・・・ 
第4章 帝国内の「諸地域」と人々
第5章 近世・近代の「ドイツ帝国」                    
    → 神聖ローマ帝国の終焉                           
終わりに ヘーゲルとランケ 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「神聖ローマ帝国史略年表(カール大帝~帝国の終焉まで)」
「歴代のドイツ王・皇帝リスト(家門,血縁関係,生没年,国王戴冠年,皇帝戴冠年)」
写真・図版・関連地図を多数掲載

D:著者紹介
池谷文夫(いけやふみお)
1948年東京生まれ。1977年東京大学大学院博士課程単位取得退学。茨城大学教育学部教授を経て現在,茨城大学名誉教授。博士(文学)。専門はドイツ中世史・政治史・政治思想史。主著:『ドイツ中世後期の政治と政治思想』刀水書房 2000年,『ウルバヌス2世と十字軍』山川出版社(世界史リブレット)ほか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

14
神聖ローマ帝国の概説書。「ドイツ王の支配するローマ帝国」という国制の説明がテーマで、決して易しい内容では無い。東フランク王国が、名目的には上位にあった中フランク王国を「条約」により吸収したことで、このヘンテコ体制が生まれたとし、連年繰り返されたイタリア政策もこれに拠るとしている。自律性の高い諸侯、名目的な皇帝と聞くと、「戦国時代の足利将軍家と一緒ね」と思うのだけど、皇帝位の正統性が血統ではなく皇帝選挙という手続きに拠るのが大きな違い。結局皇帝も一諸侯として家産の蓄積に走り、帝国が蔑ろになっていくのは皮肉。2020/07/08

スプリント

10
小国が乱立し皇帝が擁立されるという形式はヨーロッパでは珍しい体系です。神聖ローマ帝国の成立とその歴史は日本の戦国時代に似て興味深いです。2020/01/19

Teo

3
神聖ローマ帝国の、その帝国がどうしてあの様な歩みをしたのかと言うのを知る事の出来る興味深い本だった。世界史を習った者ならフランク王国がヴェルダン条約によって三分割されたのを知っていて、その奇妙な分割に誰しも「何だこれ」と思った事だろう。ともあれフランク王国が西・中・東のフランク王国に分割され、現代の我々からは中途半端に見えるあの中フランク王国を長男が相続して成立したロタリンギアが、やがて東フランク王国に含まれる事になった事から神聖ローマ帝国の皇帝のイタリア政策が方向づけられる。そうだったのかー。2020/04/18

元老院議員

3
15世紀以降の「ドイツ国民」呼称の定着については参考になったが、「ドイツ王国」呼称を920年頃の史料なるものに求めたり962年のオットーの皇帝戴冠をもって「“ドイツ王”がローマで教皇によるローマ帝国皇帝戴冠を行う慣行が確定した」としたりしてるのは明らかに知見の更新が足りてないと思う。「ウェストファリア条約が帝国の解体を決定した」と明言しているのも、近年の研究動向に敢えて疑義を呈しているという感じでもない。つまり去年出た本にしては中身が古臭いw2020/02/26

Go Extreme

2
構造と統治: ドイツ王 帝国都市 フランクフルト 選帝侯 帝国議会 叙任権闘争 カノッサの屈辱 皇帝選挙と政治体制: 投票権 オットー大帝 フリードリヒ1世 インノケンティウス3世 地方諸侯 封建制度 国民意識とドイツ統一: ドイツ国民 民族意識 ルター 宗教改革 三十年戦争 近代国家 統一国家 地域と社会構造: 地域多様性 ボヘミア スイス 貴族階級 市民階級 経済発展 宗教対立 文化交流 社会階層 ヘーゲルとランケの歴史観: 歴史哲学 実証主義 ローマ帝国 中央集権 分権主義 国家理念 歴史記述 権威2025/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12546509
  • ご注意事項

最近チェックした商品