毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集

個数:1
紙書籍版価格 ¥2,530
  • 電子書籍
  • Reader

毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集

  • 著者名:枡野浩一
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 左右社(2022/09発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784865280999

ファイル: /

内容説明

短歌ブームは、ここからはじまった――。歌人・枡野浩一、デビュー25周年にして、待望の全短歌集刊行!

 世の常として、他人に言えない孤独を歌にすると、他人に言えない孤独を抱えた、多くの人たちに愛される、のです。
 そして、そのことは一切、誰の孤独も軽くはしないのです。
 でも、歌は。
 あぁ、歌は。

 枡野さんのこの御本、とてもうれしい

――小沢健二

簡単な現代語だけでつくられているのに、読むと思わず感嘆してしまう「かんたん短歌」で若い世代の短歌ブームを牽引した歌人・枡野浩一。 デビュー25周年を記念して、入手困難になっていた短歌集『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』『ますの。』『歌』全収録作に、『結婚失格』など、その他の著作からの拾遺、未収録作を加えた決定版! 特別栞として、俵万智と枡野浩一の往復書簡も収録。
〈収録歌より〉
こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう

真夜中の電話に出ると「もうぼくをさがさないで」とウォーリーの声

殺したいやつがいるのでしばらくは目標のある人生である

神様はいると思うよ 冗談が好きなモテないやつだろうけど

好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君

わけもなく家出したくてたまらない 一人暮らしの部屋にいるのに

消しゴムでこすったせいで真っ黒になってしまったようなサヨナラ

君はそのとても苦しい言いわけで自分自身をだませるのかい?

ツイッター「フォローさせる」は選べない 愛を強要できないなんて

終わったとみんな言うけどおしまいがあるってことは素敵なことだ

私には才能がある気がします それは勇気のようなものです

さようなら さようなら また会いましょう また別れたら また会いましょう

ニュースにはならない日にも虹は出て消えて私がおぼえています

目次

【目次】
てのりくじら 1997
ドレミふぁんくしょんドロップ 1997
ますの。 1999
愛について 2006
夢について 2010
歌 2012
虹 2022
いつか 1989-2022

全著作一覧

特別栞:枡野浩一と俵万智の往復書簡

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

115
糸井重里により「かんたん短歌」と命名された枡野浩一の1997年のデビューから本年までの全355首の全歌集。巻末の俵万智との往復書簡でサラダ記念日の「愛人でいいのと歌う歌手がいて言ってくれるじゃないのと思う」の面白さに魅了されてこの世界に入ったと知る。「愛人がいるって人は奥さんに捨てられてない立派な人だ」は枡野作。「増野ではなく升野でも桝野でもない枡野なんです」「馬鹿中の馬鹿に向かって馬鹿馬鹿と怒った俺は馬鹿以下の馬鹿」など言葉遊びが楽しいもの「王様とお妃様は末永く王様だけが幸せでした」など真を突くものも。2023/02/14

けんとまん1007

75
枡野さんの一つ一つの言葉は、とても平易で、日常的に使う言葉が圧倒的に多い。しかも、描かれている日常の断面も、自分たちの身のわりに、よくあることが多い。ただ違うのは、その断面の切り取り方が、少し違っている。立ち位置が違うから、見えかたも違う。それが、平易な言葉だからこそ、「そうそう、そうなんだよなあ~」「あっ、そっか~」となる。コピーライターの経験をお持ちのことで、それが影響しているのかもしれない。ずっと、並走していきたいと思わせる歌人だ。2023/02/19

とよぽん

53
読友さんの感想を読んで。タイトルが面白い。枡野浩一さんという歌人を知らなかった。作品を読んでみると、喜怒哀楽がストレートに詠まれているものや、斜に構えた感じのもの、切なさ、毒々しさ、激しさを感じるものなど多様な心象風景が刻まれていた。2023/04/06

ルカ

49
わかりやすい言葉で表現されていると思ったら、経歴に『かんたん短歌』を提唱と書かれていた。 これは良い。とても良い。ずばっとダイレクトに来る。景色の切り取り、言葉選びが面白い。私の日常に存在する物もあれば、目を背けたくなる物もある。付箋を貼りたい頁がたくさんあった。図書館本なので購入しようと思う。2022/12/14

だいだい(橙)

35
枡野さんは1990年代「かんたん短歌」で一世を風靡した。短歌賞に応募して落選、しかしそのカジュアルかつ親しみやすい作風が多くの後輩に影響を与えた。私も枡野さんの作品は3作読んでいる。どれも普通の歌集とは違い、写真、イラスト、エッセイ、小説などとの組み合わせで、敷居が低くて入りやすい。短歌を「道」と捉える伝統的な堅苦しさがないので、オープンなのだ。そんな枡野さんが短歌だけで勝負したのがこの一冊。何の説明もないけど、一首一首が面白い。そしてアイロニーや世の中への愛情に満ちている。三枚目歌人としての金字塔。2022/12/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20197888
  • ご注意事項