内容説明
建国の時代よりブリューヌの影に潜んでいた半人半魔の異形ガヌロンは、ついに滅び去った。シャルルは姿を消し、ブリューヌには束の間の平和が訪れたかに見えたが、大陸全土を襲った不可解な凶作と食糧不足、そして各地で起きる叛乱と暴動により、新たな混乱の幕が上がる。異変の理由をさぐるべく、ソフィーは他の戦姫たちにも声をかけ、ミラはティグルから話を聞くためにブリューヌへ向かう。そのころ、ティグルはルテティアの地で、リュディとともに叛乱勢力と対峙していた。ミラの宿敵たる魔物ズメイ、そして死の神アーケンの使徒も、おのおのの目的を達成すべく、魔弾の王ティグルを狙う。ティグルの目指す先にあるものは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
激闘の末にガヌロンを滅ぼしシャルルの軍を退けたティグルたち。しかし大陸全土を強烈な寒波が襲い穀物はかつてない不作となり、諸国はその対策に奔走する第十一弾。隣国の動向を知るためにブリューヌへ向かうミラ。一方、ガヌロンのの領地ルテティアで残党たちの動向を探るティグルとリュディたちに忍び寄る魔の手。アーケンの使徒と魔物たちの企みが明らかになって、物語も終盤に向かいつつある中、どういう形での決着となるのかも気になるところでですけど、ミラとリュディ両方を愛する覚悟を決めたティグルがどう落とし所を見つけるのかも期待。2022/06/05
彼方
8
ガヌロンを滅ぼし、束の間の平和を取り戻したブリューヌ。しかし大陸全土を襲った凶作と残党の叛乱が戦火を呼ぶ第11巻。魔物も減り残るは因縁のズメイと異国の神に仕える使徒が一人…また更にファンタジーバトルになってきたなぁ…。敗戦後も自国に迷惑かけといて、未だカリスマ扱いのシャルルは相変わらずもやもやしますけど…恋人関係も落ち着いてまさに終盤。久々にティッタ登場したのにやっぱり侍女扱いで悲しい…レギンはどうなるだろう…本筋より凶作における他国の動向や後日談の方が気になるので、そっちを厚く描かれるのを期待したい。2022/04/27
ちゃか
4
ティル=ナ=ファ君臨のために動く魔物と、死の神アーケンの使徒とが本気を出してきて。 テナルディエの下にいたドレカヴァクも行動を開始して竜を差し向けてくるんだから、厄介な状況に陥ったりもしていましたが。 それでも退かない貴族が居てくれた(内乱で生き残ってくれていた)のは安心材料だなぁ。転移できるミリッツァもシリーズ通して顔出してくれていいですよね。割と彼女好きなんですよ。2022/12/05
みどり
4
終わりが見えて来たらしい。でも、ハーレムと言うか二股で苦しむらしい(笑) このシリーズは、そういうコンセプトで書かれているものだから、そこはあまり気にならないんだけれど、自分的には。 それより、神の降臨、どちらが勝つのかと言うよりティグルが勝てるのか(勝たないと話にならないから、勝つのだろうけれど)その辺が気になる。2022/05/02
Abercrombie
3
次巻で完結? 主人公の黒弓の謎はあらかた明らかになり、ヒロインふたりとの関係も確定。ティル=ナ=ファとアーケン、それぞれの神の復活を図る使徒も残り一体ずつ。いつでも終わらせられる条件は揃っているんだろうけど、その割には、シャルルは野放しだし、ロランはアスヴァールだし、ムネジオルは侵攻の構え。いつまでも続きそうな気配しかしない。2022/06/22
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