本所おけら長屋(十九)

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本所おけら長屋(十九)

  • 著者名:畠山健二
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • PHP研究所(2022/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569902388

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内容説明

江戸は本所の「おけら長屋」は、“お節介と人情”で知られている。万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦、浪人の島田鉄斎、気風の良い後家のお染など、個性的な住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎだ。 ●「ほろにが」“早飲み込みの半次”のもとに、思い込みの激しい大店の箱入り娘が、嫁候補としてやってきて……。 ●「ぜんあく」悪事を働く又右衛門一家に、おけら長屋の面々は善心を取り戻させることができるのか。 ●「せんべい」煎餅一枚をめぐる、八五郎と頑固な浪人の意地の張り合いの結末とは。 ●「はりかえ」ついに松吉とお栄が所帯を持つことに。しかし、お栄には仲違いして家を飛び出したきり会わずにいる母親がいて……。 笑って泣ける全四編を収録。文庫書き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

153
19作目も泣き笑いの4編。『ほろにが』は半次の優しさとお静の可愛いボケっぷりにホッコリしたが、万松は近作の中では最も好きじゃない少々度が過ぎた悪乗りをしていて残念。『ぜんあく』おけら長屋らしいお節介が功を奏するのが心地良い。『せんべい』が本作の中では一番のお気に入り…武士と町民が各々の意地を通しながらも心を通わせる様が好み。『はりかえ』は松吉らしい活躍でお栄、母、弟を丸く収めるのが良いし、二人が夫婦になってゆく姿が目に浮かんで微笑ましい。そろそろ、万造とお満、鉄斎とお染にも進展があるのか?次巻も楽しみだ♬2022/11/25

タイ子

117
あー、今回も笑った、泣けた。松吉とお栄がやっと結婚したのはめでたい、めでたい!長屋の結婚式は予想通りの面白さ。その前にお栄ちゃんのこれまでの切ない過去があって、それを何とか丸めようと「おけら長屋は動き出すことにしたよ」の一言に、よっ、お染さん!今回は親子の話が多くて「せんべい」は泣けた。八五郎さん、江戸っ子だね。「ぜんあく」は親子ではなく、商売人の勝ち組と負け組の話。「ほろにが」は笑った!春画がこんなに生き生きと(?)描かれるなんて…。目じりの泣き笑い涙を拭いながら最後のページを閉じたシリーズ第19弾。2022/10/12

のり

109
本作も勿論が笑いもあるが、胸に迫る話が多かった。友や子への思いや蟠りを解決する「おけら長屋」の面々。まして「松吉」と「お栄」の祝い事となれば、張り切るのは当然だ。「三祐」に行かなくても日々が盛り上がるのは間違いない。あと2組の行末も楽しみだ。2022/12/16

いこ

92
今作も「おけら長屋のお節介」が炸裂!でも、しみじみと良い巻だった。①まずは、みんな大好き本家のお嬢様登場。またやらかしてしまった。でも、想いを叶えてあげたかった気も。 ②帯問屋の元に、昔世話になった家族が上方から訪ねてくるが、ある企みをもっていて…。 ③町人八五郎VS武士大友。1枚の煎餅をめぐり大騒動に。江戸っ子の矜持・武士の矜持。お互いそれを貫こうとする姿が美しかった。 ④お栄との祝言を控えた松吉。娘と確執のあるお栄の母を、なんとか祝言に呼ぼうとするが…。 最後は長屋キャスト勢揃いでハッピーエンド。 2022/10/26

shincha

82
安定の面白さ。4つの短編集。どれも涙と人情と笑いとバカバカしさのおけらの本領発揮の作品ですが、個人的に一番好きなのは「せんべい」。八兵衛が墓の前で1枚の煎餅を出したところで涙腺崩壊。「はりかえ」でやっと松吉とお栄が結ばれたが、松吉の「心の提灯が涙に濡れて剥がれちまったら、張り替えりゃいいだけだ。」のセリフでまたまた涙腺崩壊。年を取って涙腺が緩くなっているのは自覚しているが、畠山さんには、毎回やられます。本棚の一角にこのシリーズがあることが誇らしく思います。あ~面白かった!次号も期待しています!2022/10/07

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