宝島社新書<br> 古代史の定説を疑う

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宝島社新書
古代史の定説を疑う

  • ISBN:9784299034595

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内容説明

2000年代から考古学的な発掘調査は飛躍的な発展を遂げている。新たな発掘成果は、古代史の何をどこまで明らかにしているのか。本書は、従来の説に一石を投じる近年のさまざまな発掘成果をもとに、古代史を時代別に整理・検証する内容です。最新研究から歴史の真実に迫る一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

50
定説も歳月がたてば、変化していく。最新の情報を知りたくて、読んでみた。考古学はやはり、かつての定説が崩れ去り、思いもよらない事実が明らかになっている。発掘の次第によって、日本の古代像の常識が左右されるのだから、片寄った発掘は誤った歴史像につながりかねないと危惧する。古墳時代からは文献との関係が重要になってくるので議論百出となり、事実をどのように解釈、評価するかが焦点なので、変化の様相が違ってくる。印象としては、昔の定説にこだわらず、新しい説・見方が決して奇異でない形で、どんどん提出されているように思った。2022/10/28

Humbaba

2
歴史上に起こった事象は現在何をしたところで変わらない。しかし、調査が進めば進むほどにこれまで知られていなかった事実が明らかになったり、解釈が変わってきたりする。歴史は事実でも歴史書は人が描いたものである以上はその人の解釈や誤りが含まれる。定説として知られていることでも実際には違っているということもあるので、疑いを持った目で調べなおしてみれば新しい事実が見つかるかもしれない。2023/11/04

Jimmy

2
う〜ん、あまり定説を覆す近年の考古学的発見を紹介してはいませんね。ちょっと残念。2022/11/12

うたまる

1
古代史についての最新の学説紹介の書。めっちゃ面白い。面白いんだけど、やはり玉石混淆は免れない。新説の証拠となる遺物が見つかったり史料の解読が進んだりしたなら説得力もあるが、裏付けのないただの珍説奇説もまた多い。特に女性天皇が揃いも揃って謀殺の黒幕だったなんて、昨今の情弱の陰謀論と大差ない。よって読者による取捨選択は必須のように思えた。以下、収穫の一部。「蒼天すでに死す黄天まさに立つ、は噴火により本当に空が変色した」「硯の発見で文字があった可能性が高まった」「平安貴族はハードワークで全く優雅ではなかった」。2023/09/12

Megumi Hirayama

1
先史・古代から平安に至るまでの最新の研究について紹介。今話題の『土偶を読む』のことまで言及されていたので、ホントに新しい。とはいえ、新説はこれから検証されて行くもので、確実になったものではない。そこのところを踏まえながら読むと、楽しめる。2023/06/22

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