内容説明
「僕も、本当はあなたと一緒にいたい。ですが――」
太白のもとに届いた父・長庚の片腕。動揺走るなか、突如あやねが原因不明の体調不良で倒れてしまう。若くして亡くなった太白の母も、結婚後に体調が悪化したという過去から辿り着くのは――あやねの体を害している原因は、太白だという残酷な事実。
離れて暮らしはじめる二人だが、啓明の魔の手が刻々と迫り……。最大の危機を前に、二人が下す決断とは。数多の妖怪たちを巻き込んだ啓明との戦い、ついに終結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
21
残り一冊、ここまで来たのだからと気合いで読みきった感じです。啓明の思惑、白木路の思い、陰陽師の企み、色々と複雑に絡み合った糸が綺麗にほどけて解決したで良かったのです。太白とあやねの仲は良好ですが、最後まで味方が少ないままなのが気になります。そして、その道中が長くて中弛みしたまま戻ってこれず…私には合わないシリーズでした。2023/03/19
きらら@SR道東民
8
やめられない、止まらない!かっぱえびせん状態でシリーズ6巻、怒涛の勢いで読破してしまった。超高級ホテルが舞台なので、乱れた日本語が飛び交う昨今、丁寧な接客用語が、とても心地良かったです。あやねに、契約結婚を申し込んだのはホテルの御曹司、しかも半妖の鬼。妖かし大好きな私にとって超ド級ストライクな面白さでした。2022/10/20
あずとも
4
表紙の2人の様子から結末は予想通り。啓明の狙いや長庚の想いも明らかに。ホテルの従業員や味方の妖の総力戦で戦うのかと思っていたので少し残念。出来ればその後の皆の幸せな様子を読みたい。2022/09/25
栗山いなり
2
太白とあやねの元に最大の危機が迫る現代あやかしファンタジーシリーズ最終巻。ラストだけあって色々な事が起こったなって印象。その中で何とか収まる所に収まって良かったと思ってる2023/11/19
瀬々
1
最終巻です。いろいろなことがあったなあと振り返ってみると作中時間は1年しか経っていないようで驚きました。あまりにも濃密で。出てきた人間もあやかしも、己の選択を後悔しない生き方ができていればと願います。2024/11/14