内容説明
自分ならどうする!? ゲノム医療時代のがんとの新たな向き合い方、付き合い方
オーダーメイド医療が実現しつつある昨今、患者にとってできるだけよい治療と人生の選択肢とは?――20年以上、がん治療の現場と患者を取材し続けてきた著者が数多くの実例から考察。
最新治療の恩恵を取り入れつつ、仕事も人生もあきらめない方法など、100人を超えるがんサバイバー達との対話から得た貴重な知見を伝える。
がんゲノム医療による「プレシジョン・メディシン(精密医療)」が進み、現場も一変した今、患者の本音や選択から、「自分だったらどうするか」という当事者の視点で考え、新たな発見やヒントをつかみとってほしい――がん闘病者から、がん検診受診者まで、がんに無関心ではいられない人たち必読のルポルタージュ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
9
図書館本。抗がん剤の進化により、がんの生存率がどんどん上がっている。しかし、その結果としてがんの治療が長期に渡り、別の方面で苦しむ人もいる。本書は、特に若くしてがんになってしまった人の体験談を通して、現在のがん治療と、その生活について論じている。医学の進歩は素晴らしいと感じた。願わくば、抗体治療薬がもっと安くなってくれれば。そういう、コストダウンのブレイクスルーが欲しいな。たとえがんになっても、ステージ4でも、まだまだ希望はある。2022/12/02
乱読家 護る会支持!
4
「免疫チェック阻害薬オプジーボの効果」 「がんゲノム医療の現状」 「ゲノム情報に基づいて手段を講じる先制医療」 「患者の医療情報収集の仕方や必要な予備知識、リスク情報のとらえ方」 「治療費の高額化と国の財政」 「がんサバイバーの暮らしの工夫」 など、がんの治療の最先端と患者の生き方についての本。 癌に限らず、これからの医療は、お金さえかければ、ほとんどの人が100歳までは生きられる時代になるのでしょうね。 しかし、たがらこそ、元気な時に、健康な時に何をするか、何を遺すかがより大事になるように思います。2023/05/15
Asakura Arata
3
サバイバーがすごいなあ。メンタルが並外れている。自分だったら諦めているだろう。案の定、元ボスのコメントが載っていた。2022/10/26
Sushunra100619
0
がんサバイバーとして前向きに生きておられる方々のお話とゲノム医療の進展、その課題など、総じては前向きになれる著書であった。もっと多くの方々にがん医療の現状と課題が伝わればいいと思うが、自身が当事者にならないと、関心を抱きにくいんだろうな。2023/07/07