内容説明
環境庁の外郭団体に出向させられた警視庁捜査四課の相馬春彦は、仕事への情熱を失った日々を送っていた。そんなある日、山形県にある「蛇姫沼」の環境調査を命じられた相馬は、陸上自衛官の斎木明とともに戸峰町に赴く。だが、町の様子がどこかおかしい。なにかを隠しているような町役場助役と纒わりつく新聞記者。そして、「蛇姫沼」からは、強い放射能が検出された――。相馬たちを待ち受けているものとはいったい何か? 傑作長篇小説、待望の新装版。(解説・細谷正充)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
278
あまり期待しないで読み始めたが・・・元刑事と陸上自衛官という一見、え、え、え?のコンビが日本の国家と国民、そして正義を守るために大活躍。あまりにもアメリカが悪者になっているところは少々痛々しかったが、ラストはなんと?!今野さんの息をつかせぬエンターテインメント。お休みの日の一気読みに、ぜひどうぞ。2017/08/26
ゆみねこ
23
山形県の片田舎の町の「蛇姫沼」、環境庁の外郭団体に出向中の刑事相馬と自衛官斎木は沼の環境調査を命じられる。強い放射性物質が沼の周辺から検出され、とんでもないものが隠されていることが判明するが…。何でも隠ぺいする体質のこの国の中枢、実際こんなこともあるのかも?って思わせるような。面白かった。2012/03/12
ロッシーニ@めざせ正社員
19
「呪い」や「祟り」が囁かれる沼には、もっと恐ろしいもの、放射性物質が潜んでいた!そして、その裏側にうごめく色々な思惑……。 「放射性物質というのは、人々の心を逆撫でする」こんなご時世だから、読んでおきたい作品だと思いました。2013/05/09
10416
9
相馬最後まで好きになれんかったけど、日本の政府ならやりかねんなー。と思わせる内容。2015/06/10
DONA
8
今この時期に読んだからということもあり、テーマがずっしり重くのしかかってくるような感じがしました。終わり方の予想はつくのに、きちんと見届けたくて必死で読みました。2011/08/22
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