- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
●環境問題を克服する「ネイチャー資本主義」とは何か? ●グリーン化が経営・投資を左右する「経済の大転換」を直視せよ! ●最新のデータで環境問題を捉えたSDGs時代の必読書! 「環境に配慮せよ」「資本主義が諸悪の根源」……今、巷に溢れる環境問題を取り巻く言説には、美談めいた「きれいごと」が散見される。しかし、日本で早くからSDGs・ESGの重要性を発信し続けてきた著者は、「環境問題を解決するための最短経路は、見掛け倒しの環境配慮や資本主義批判の脱成長の中にはない。むしろ、この数年で大きく姿を変えた『新たな資本主義』の中にある」と語る。本書では、環境危機の各種データや資本主義の歴史などを振り返りながら、環境問題を克服する新たな資本主義――「ネイチャー資本主義」について解説する。徹底したリアリズムで環境問題を論じた画期的一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
8
再読。【プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)の問題は、環境に配慮する程度では到底解決できないレベルまで来てしまっている。人口が激増しているため脱資本主義も解決にならない。解決策は、新しい資本主義による「イノベーション」と「公正な移行(ジャストトランジション)」しかない。今や資本主義こそが環境問題に熱心に取り組んでおり、資本主義が環境を破壊していたのは昔の話となっている】短期的損得からこれに抵抗すると自分達(子孫を含む)の首を締めることになると…2023/09/24
大先生
5
【今や資本主義は、ネイチャーポジティブ(カーボンニュートラル等を含む。)を目指す新しい資本主義となった。地球人口80億人(将来100億人超え)という点からして、脱資本主義ではプラネタリー・バウンダリーの問題を解決できない。マルクスが敵視した「資本家」も既に存在しない。解決できるのは資本主義下でのイノベーションによる限界値以内の絶対的デカップリング達成のみ。我々は「公正な移行」に抵抗してはいけない。まして中国や欧米が環境問題で稼ごうとしている等の陰謀論を信用するなど論外。】恥ずかしながら大変勉強になりました2023/07/19
武勇伝おでん
0
絶対的デカップリングを実現するためのイノベーション。機関投資家がナイスな働きをしていること知らなかったなぁ。あと日本で環境言説に対する信頼がロシアに次いで下から2番目に悪いことも。ノート取りながら読んだ。2023/02/19
はせがーとも
0
ネタ切れかな?この著者のこれまでの本を読んだことある人、気候変動についてある程度知っている人にとっては新たなことはなさそう。世の中の流れはもっともっと早い。2023/01/13
ちさと
0
目新しい内容はないが、デカップリングへの理解は進んだ。社会がデカップリング状態であり続けることを確認するKPIが必要。著者は資本家はもうおらず機関投資家の存在の大きさを強調する。納得するものの世界に富の偏りがあるのは事実・対立軸は短期視点か長期視点か・プラネタリーバウンダリの概念・使える資源は減っていく、モノ消費からコト消費へ2022/11/13