内容説明
父からプレゼントされた『巌窟王』、
挿絵にエロスを感じた『怪人二十面相』、
テレビ朗読ではまった『三四郎』、
病院の待合室で読んで人生を考えた『人間失格』、
好きな子と話すために買った『高橋和己全集』、
試験前の逃避で読んだ『檸檬』……。
本の数だけ思い出がある。思い出の数だけ人生が豊かになる。
手にとった本に、人生の地図が書かれていた。
すべての本との出会いは、
「あなたはこういう本が必要じゃないですか」
「今ちょうどこの本を読むタイミングですよ」
と、本が声をかけているのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
52
本書の一行、一頁、一話ごとに、「うん、その通り。そうそう、そうなんだよ」と相づちを打ちながら読む。文字通り、本と人生に関わる金言集といった感があり、本を人生の糧としている人々にとっては、読むことと生きることの源泉ともなり得るのではないか。本書は全体として、著者の幼少期から大学を経て現在に至るまでの読書記録ともなっていて、多くの名著・名作が紹介されるとともに、それらを読むことで上っていくオトナへの階段があることを教えられる。冒頭の「本は、読む人の「記憶をひもづける装置」です」という言葉に深く納得させられる。2022/05/24
Roko
31
本屋さんの目立つところに置かれた本もあれば、本棚で背のタイトルしか見えない本もあります。誰かが本棚へ戻さずに平置きの本の上に置いて行ってしまった本に、心惹かれることもあります。本との出会いも一期一会。ステキな本に出会えるのはとても「運がいい」のです。そんな気持ちで、また本屋さんへ行ってしまう。それが、とても楽しいのです。 中谷さんの本を読むと、必ず素敵な言葉に出会うことができます。そして「わたしは運がいい」と感じるんです。だから、ちょっと弱っているときには中谷さんの本を読むことにしています。2022/10/16
りつ
2
私自身も新しくもらった教科書はその日のうちに読みきってたな〜と共感する部分もあり。本屋さんにいくと便意をもよおすのもわかる!わかる!と思ってしまった。本好きな人は、親からの影響もあるのかな。色々共感できるところが多くておもしろかった。2025/02/19
hinotake0117
1
threadsにてオススメされている方がいらっしゃり手に。 中谷氏の小学校時代から今に至るまでの本に対する愛着を本の魅力とともに述べる。 本を人のように接し、恋する気分で大事に出会いをとらえていらっしゃるのが印象的。いちいち頷ける。2023/07/12
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