内容説明
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高い持ち家率、おいしいご飯、子育てしやすい環境、コミュニティの助け合い―。
地方には暮らしやすい環境があるにもかかわらず、人口減少が続いている。
地方の魅力を高めるにはどうしたらよいか、
弱みを克服するにはどのような方法があるか―。
幸福度日本一の福井を事例に地方の可能性を引き出すための方法を模索する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
50
私にはロジステック解析なるもので結果をみても、ふーん、そうなんだ、というタイプの人だから、むしろ、165頁の伝統的な手仕事を復権させる、のようなのがしっくりくる。クリエイティブ産業のインキュベートなくして、若者など新参者の地域づくりの担い手は育たないからである。著者(杉山先生)は、手仕事=工芸で稼げる地方をつくるヒントを見出すことを提起される。同感。創造農村も伝統の再創造こそ、内発的発展の肝であったはずである(鶴見和子の社会学理論では)。工芸を維持、保全のみならず、地方が稼ぐカードにすべきという。2022/07/27