発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療

著者名：杉山登志郎【著】

誠信書房（2022/09発売）

• ISBN：9784414416503

内容説明

著者が、長年の経験から工夫を重ね実施してきた、外来診療で安全に使うことができる、複雑性PTSDへの簡易型処理を中核とする治療パッケージを紹介。臨床現場では、トラウマ関連の症例が溢れている。その対応を迫られている精神科医や心理士のためのサイコロジカル・ファーストエイドとしての、このトラウマ処理の手技は、現場のニーズに沿うものである。
手技の様子は、本書に掲載されたQRコードよりアクセスして視聴できる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ひろか]

100ページほどの薄い本。これまでの著書とかぶるところは多いが、さらにアップデートされていて、おまけの映像つき

2019/02/24

[つかさ]

トラウマケア技法は色々あれど、訓練のための枠がものすごく限られているのは私も気になっていた(時間的経済的コストもかなりかかるし)。この本は簡便かつ安全な方法を記載しており、とっかかりとしては面白いと思う。トラウマケアに興味を持つ援助者が少しでも増えますように…

2019/02/26

[木麻黄]

発達性トラウマ障害と複雑性PTSDは、名称からして非常に似ている診断名で、実際に広範囲で臨床像が重複しているようです。本書では、基本的な定義の説明は少ないので、ある程度の予備知識を仕入れてから、読むのがよろしいかと思います。前者は、DSMでもICDでも疾病としては認められておらず、いまだ研究者による診断基準の提唱にとどまるものではありますが、非常に説得力のある仮説だと思います。その症状の広さから、製薬会社の有望なホープになりかねない危うさは感じつつも、異形連続現象の謎を解く鍵になるかもしれません。

2019/04/06

[たらこ]

杉山先生の攻めた一冊。この実践を他に真似している臨床家はどのくらいいるのだろうか。

2019/05/14

[Asakura Arata]

chance EMDRはぜひ取り入れたい。しかし炭酸リチウム１mgとかどうやって作るのだろう。粉砕しても、金属なのであまり空気に触れると酸化してしまうのではないか。

2019/04/03