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内容説明
私たちが住んでいるこの宇宙は、いったいどうやって生まれたのだろうか。宇宙が生まれるには、何らかの「エネルギー」が必要だったはずだ。本書では、「宇宙を産み出したエンジン」に焦点をあて、宇宙に存在するエンジンを徹底的に洗い出すことを目的としている。約138億年前に生まれ、膨張を続けながら今日に至っている「宇宙を動かしているエンジン」の正体は何か。天文学者が迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sam
58
所詮分からないことが分かっているのに衝動的に買ってしまう宇宙本。とはいえ本書はなかなかユニークな一冊だった。素人の疑問に丁寧に答えてくれていたかと思うと全く理解の及ばない専門的な説明も多い。理解しようとせず勢いよく読み進めた。なるほどと思ったのは「宇宙が誕生した瞬間、力は統一されていて、一つの力しかなかった。ところが、相転移が起こるたびに統一されていた力は分化し、現在の自然界にある四つの基本的な力である重力、電磁気力、強い力、そして弱い力となった」(P.213)という説明。まるで創世神話のよう。2022/10/20
haruka
25
宇宙を支配する4つの力といえば重力、電磁気力、強い力と弱い力。ではそれらを使って宇宙を動かしているエネルギーは何かというと、①アインシュタインエンジン(星の熱核融合)②重力エンジン(ブラックホールでエネルギー放出) ③真空エンジン(ダークエネルギーで宇宙を膨張させる)の3つとのこと。ミクロの世界と無の世界では、エネルギーも時間も位置もすべてがゆらいでいる。宇宙はそんな無からの量子トンネル効果で生まれた。無でもエネルギーは正の値。エネルギーって何だろう?光も時間も存在しないから無理だけどその瞬間を見てみたい2024/01/16
tetsu
14
★4 表面上をさらっと読み終えたという感じ。内容を十分理解するためには基礎知識が足りない。ただ、量子色力学は初めて知ったが理解を助けるにはいい理論だと思った。 宇宙が加速度膨張するための未知のエネルギーや未知の物質を説明できる理論を知りたいものである。2023/03/02
fseigojp
11
壮大な宇宙論であった 重力も遠隔力だが素粒子が伝達しているはずでグラビトンと命名されているが未発見2022/12/04
HaruNuevo
8
星の瞬く夜空を眺める限り、宇宙というのは極めて安定した、落ち着いた世界のように感じられる。星がたくさんあるように見える夜空は、極低温の伽藍の洞のような空間が延々と続いており、そこに激動は無いようにも思えてしまう。しかし実際は、星が生まれるために、星が安定して存在するために、星が光を生み出すために、膨大な力が、巨大なエンジンを動かしている。宇宙を動かす力とエンジンを、天文学と素粒子物理学の立場から、平易に明かす意欲的な一冊。2023/03/21
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