SB新書<br> 学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち

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SB新書
学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち

  • 著者名:本田秀夫【著】
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  • 特価 ¥495(本体¥450)
  • SBクリエイティブ(2022/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784815615833

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内容説明

著者は、臨床経験30年以上の発達障害の専門家。未就学の幼児から成人まで多数の発達障害の人たちの診療に当たってきました。
発達障害の人たちの社会参加を難しくするのは、発達障害の特性よりも、身体症状、うつなどの二次障害によることが大きいと、著者は感じているそうです。

そして、小学校以降の発達障害の子の場合、学校生活の中で経験するストレスなどが要因となって、不登校などの問題が生じることも少なくありません。発達障害の支援で、最も重要なことは二次障害を予防すること、そして、二次障害が生じたときにその悪化を防ぐことです。そのためには、学校が子どもたちにとって楽しく学べる場である必要があります。

発達障害のお子さんは、「多数派」「標準」「友達」に合わせなくてもいい――とはいうものの、学校とは「多数派」「標準」「友達」に合わせるべき最たるところ。いったいどうやって、発達障害の子は学校と折り合いをつけていけばいいのか、じっくり考えていきたいと思います。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

129
「子どもは何のために学校に通うのか」明確に答えられるだろうか、と自分に問う。大人が陥りやすい2つの罠がある。両極とも言える回答「毎日学校に通ってくれればそれでいい」「しっかり勉強して将来に備えて欲しい」がそれ。登校も成績も学校の目標ではないのだ。学歴は人生に影響を与える一つの要素ではあるものの、目標やゴールではないはず。では学校とは何のために通う? 学校あるある、親あるあるを紐解きつつ、親と学校に出来そうなことを一つやってみること。大人、子育てに関わる人間のアップデート、これこそが一番の急務なのだろう。2023/07/22

ムーミン

40
メガネを使うことを拒否したり、認めるために議論することは確かにありません。その方が学びやすくなることを知っている人が多数を占めているから。圧倒的少数派であるがゆえに理解されない、認められないものがたくさんあることが、冷静に考えてみればいろいろあることに気付かされました。2023/04/21

niisun

39
昨年9月に国連の障害者権利委員会が日本政府に対して障害児を分離した特別支援教育の中止を求める勧告を出したのは記憶に新しいですが、日本の学校の現状を見ると前途多難ですね。文部科学省も、すべての子どもが国籍や人種、宗教、ジェンダー、障害のあるなしにかかわらず一緒に学べるインクルーシブ教育の推進を掲げていますが、先進事例に取り上げられる学校以外は、インクルーシブの意味さえ理解されていない状況。うちの娘の学校も障害者差別解消法で義務化されている合理的配慮すらなされない始末。Diversityは掛け声だけか。。。2023/02/10

ケイプ

36
今の仕事に関わりのある内容なので読んでみました。発達障害のある児童はいろんな場面で困っています。特に学校でのその困り感を少しでも減らしていくには。。筆者の他の本も読んでみたくなりました。2023/08/15

ta_chanko

27
通常学級では誰もが活動しやすい環境を設計する「ユニバーサルデザイン」と個別の状況に合わせた「合理的配慮」を。通級・支援級・特別支援学校では「特別な場」「居場所」を確保する。少子化も加速している現在、全員一律の教育ではなく、一人一人の個性や状況に合ったきめ細かい教育を展開していくことが求められている。きれいごとではなく、誰一人取りこぼさないインクルーシブな社会をつくっていかないと、今後、日本社会が回らなくなる…。2023/02/27

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