内容説明
政治参加を実現していく若者の育成がここにある
デンマークの若者が政治参加のベースとしての対話と政策提言の発信方法を学ぶ過程を明示し、これからの日本の若者の政治参加の可能性や課題を提言する。
本書は、他者の意見を聞き、議論をし、協議によって打開策を大人社会にむけて提言できる若者を育てるには、大人の支援が必要であることを示唆している。日本での取り組みの大きなヒントとなる書である。
目次
主要訳出語一覧
まえがき
序章 若者の政治参加の課題
第1部 デンマークの歴史・思想・教育とユースカウンシルの概要
第1章 デンマークの民主主義を支える思想――グルントヴィとハル・コック
第2章 デンマークの学校教育
第3章 デンマークの若者団体とユースカウンシル
第4章 ユースカウンシルの歴史的展開――1980年代以降の政策提言と地方自治体の取り組み
第2部 3市におけるユースカウンシルの調査から
第5章 事例研究の方法と分析枠組み
第6章 伝統型:「生活形式」の伝統の継承――バレロップ市のユースカウンシル
第7章 ソーシャルメディア型:フェイスブックを介した「生活形式」――グロストロップ市のユースカウンシル
第8章 議会型:議会制と「生活形式」の折衷――オーフス市の「子ども・若者議会」
終章 多様な若者の政治参加の可能性
あとがき
引用・参照文献
索引