放哉の本を読まずに孤独

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放哉の本を読まずに孤独

  • 著者名:せきしろ【著者】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 春陽堂書店(2022/09発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784394990116

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内容説明

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あるひとつの俳句から生まれる新しい物語――。

尾崎放哉の自由律俳句五〇句から
発想し生まれた
孤独を救う五〇編の散文と、
六五句の自由律俳句を収録。

帯文:金原瑞人[翻訳家]
絶妙のゆるさ、あるようなないような緊張感。そのふたつを繋ぎ止めるリアリティ。これは、エッセイ、写真、俳句による三位一体の新ジャンルだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんらんしゃ🎡

42
★放哉の句に照応して散文が続く。 「雨の傘たてかけておみくぢをひく」町中華のTVチャンネルを自由に変えたいとせきしろ氏。初詣での貴重な一票をそんなことに使う。賽銭箱の後ろでは神社の人が賽銭を抜きだして、なんだかその人に向かってお願いしてるみたいだったと、氏はいつものように見過ごしてしまう出来事を文字に起こして気持ちの薄皮を剥いでいく。★氏子総代の私も拝殿のモップ掛けしてる時にお参りする人がみえる。私は気を遣いそっと端による。2023/05/20

このみ

7
又吉直樹さんとの共著やBSよしもと「又吉・せきしろのなにもしない散歩」での緩い感じがたまらないせきしろさん。「尾崎放哉の自由律俳句五十句から発想し生まれた孤独を救う五〇編の散文と、六五句の自由律俳句」丁寧に作られた本で、撮影者せきしろさんの眼である写真と、絶妙なゆるさの文章がいい。曇天の空を見上げ、置き忘れられた物を見つめ、友人を思う。「人をそしる心をすて豆の皮むく」からは「その余裕はあっという間に消え」と書き、「ほのかなる草花の香ひを嗅ぎ出さうとする」からは「私ももうすぐ仲間入りする自信がある」と書く。2024/02/22

MOTO

7
雨の主張は激しくて、家の中にいても「降ってきた」事がすぐわかる。今、何気なく窓の外を見て驚いたのだが、雪は静かに降り、人知れず景色を変えている。(雪は放哉の俳句のみたい。)「咳をしても一人」「たつたひとりになりきって夕空」「こんな良い月をひとりでみて寝る」そっとした孤独がいつのまにか降り積もっている様な。せきしろさんが彼の句にインスピレーションを受けて書いた散文と自由律俳句集。圧倒的すぎる孤独がどこにも無かった言葉を発掘しはじめた。本当の意味でのファンタジーにも思えた。2023/01/24

茶太郎

4
自由律俳句せきしろさんが、尾崎放哉の句に触発されたエッセイ。クスッと笑えるものあり、しんみりするものあり。独特の視点が面白いです。2024/02/29

2
自由律俳句であっても心地よいリズムを感じる。2022/10/19

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