自分の薬をつくる

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自分の薬をつくる

  • 著者名:坂口恭平【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 晶文社(2022/09発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794971845

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内容説明

誰にも言えない悩みは、みんなで話そう。
坂口医院0円診察室、開院します。

「悩み」に対して強力な効果があり、
心と体に変化が起きる「自分でつくる薬」とは?

これは戯曲? エッセイ? 自己啓発?
鬼才坂口恭平、ついに医師になる。
あっという間に読めて、不思議と勇気づけられる!

2019年に実際に行われたワークショップを誌上体験。
「いのっちの電話」では、なぜ電話をかけた人たちが楽になり、
元気になれるのか。いったい何がそこで起こっているのか。
その秘密とは。全部教えます。

▼こんな方にぜひ読んでほしい!

・漠然とした不安がある
・やりたいことが見つからない
・やめられないことがある
・仕事がつらい
・人間関係で悩んでいる
・何をやってもうまくいかない
・誰とも理解しあえない
・話相手がいない
・人生に絶望している
・好奇心がない
・日々に関心がなくなった
・悩みで頭がいっぱいになっている
・何かやってみたいんだけど一歩が踏み出せない
・書きたいけど書けない作家
・作りたいけど作れない創作家
・アイディアが枯れてしまったプランナー

▼コロナ禍が蔓延している現代日本に向けて、
「非日常につける薬――あとがきにかえて」
も書き下ろし掲載。

【目次】
0:「自分の薬をつくる」ワークショップのための準備
1:オリエンテーション
(1)はじめに
(2)薬=日課
(3)しおり
(4)自分の薬をつくる――実例:私の場合
(5)つくるということ
(6)みんなアウトプットの方法を知らない
2:ワークショップ「診察」
▼企画書を書くという薬
▼「否定する力」の使い方
▼相談してみる
▼将来の夢は今すぐ叶えてみる
▼職業の枠を取っ払っていく
▼気持ちを深く汲み取れるのは特殊能力
▼やりたくないことをしない
▼声になっていなかったものを声にする
▼個人の悩み、なんてものはない
▼研究する
▼健康の証
▼適当なアウトプット
▼アウトプットについて、もう少し
▼自分にダメ出しをするということ
▼「自閉」という方法
▼書けないとき、つくれないとき
▼聞いてくれるひと、見てくれるひと

まとめ――私たちにとって最良の「薬」とは

非日常につける薬――あとがきにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

125
坂口恭平。現代日本を代表する天才の一人。画家であり、文筆家であり、多彩な人である。そんな坂口さんは長らく躁鬱病と診断されてきた。だが客観的に見つめてくれる友人の助けもあり、苦手なことを分析し、遠ざけ、精神科の薬が不要な状態に持って行った。その経験を元にしたワークショップの模様。鬱になっている時はアウトプットがうまく行ってない時だから何か良いものが作れるとアドバイス。苦手な人は徹底的に避ける(いずれ嫌われるんだから、自分の好きにしたほうがいいと)。人に会うな自閉しろ。サバイバーだから言える言葉。目から鱗。2020/12/10

Ikutan

84
自ら躁鬱病の既往歴があり、『いのっちの電話』で多くの悩んでいる人を救ってきた坂口さん。2019年に行われたワークショップを基にまとめた『自分の薬をつくる』処方箋。薬=毎日飲む=日課 確かに生活習慣(日課)が整うと心身の健康が維持できそう。様々な悩みと対応が、参加者との対話形式で記載されていて読みやすい。企画するだけでも、思いついたことだけでも、アウトプットしてみる。積極的に自閉し、やりたくないことをしない。心を守る手段として参考になりそう。ただ全ての人に合うわけではないので、勝手な服薬中止は危険です。2021/03/30

北杜夫そっくりおじさん・寺

68
最近になって坂口恭平を読み出したのだが、これは本当にいい本である。今年の収穫のひとつであろう。悩める人の友である。坂口恭平の仕事は、寺山修司的なところがあるが、芸術のみならず社会福祉に貢献しているのが素晴らしい。坂口恭平は「アウトプット」を大切にしていて、これには大いに頷けた。私はしばらくこの読メにレビュー等を書かなくなっていたのだが、やはりその間は精神的に不調極まっていた。ここでレビューやくだらない雑文を書くアウトプットがいかに私を楽にしていた事か。人間の幸せは作る事にある。私ももっと書きたい。書く。2020/10/26

おたま

63
2019年に著者が「医師」となって「自分の薬をつくる」ワークショップを行ったときの記録と、それに対する著者の基本的な考えをまとめた本。「自分の薬」とは、悩んだり落ち込んだりしたときに、どのようにしたらそこから「回復」できるのか、その方法を自分として持つこと。そこには、これまで著者自身が医師から躁うつ病と診断されて以降に取組んできたことや、悩みを抱えて生きづらくなっている人のための「いのっちの電話」(著者は携帯の番号を公開している)でやってきたことが反映されている。今悩みのある人、落ち込みやすい人に効く本。2021/05/08

ネギっ子gen

58
【自分の薬が必要だと感じているときは、つまりアウトプットするときです】2019年に行われたワークショップを誌上体験。<私に起きた超個人的なことこそが、普遍につながる/すべては悩みではなく、滞っていること、そして、それは常にアウトプットされることを望んでいること。その発端となる縄は声によってつくられること。アウトプットは瞬間的なものではなく、長い時間日課を経て少しずつ外へ出て行くということ。そのようにして自分の薬はゆっくりですが、確実にあなたの体の中で、生活の中で、人生の中で形成されていくと思います>と。⇒2022/11/14

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