森林列島再生論 森と建築をつなぐイノベーション「森林連結経営」

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森林列島再生論 森と建築をつなぐイノベーション「森林連結経営」

  • ISBN:9784296112906

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内容説明

ウッドショック、ウクライナ危機…日本の森林資源をどう生かす?

3本の矢を放てば、森林が数百兆円の国富となる
(1)デジタル技術による国産材サプライチェーン1000カ所構築
(2)木材を廃棄せず、木質バイオマス燃料に安定供給
(3)丸太や製材ではなく、サッシ、断熱材を組み込んだ木造建築部品として輸出

<カーボンニュートラル時代、「森林列島・日本」を再生する事業プランを提示>
日本は森林面積が国土の3分の2に及ぶ森林大国。だが、これまで木材を輸入に頼ってきたため、国内林業は衰退し、木材産業や建築業、不動産業とつなぐサプライチェーン(供給網)も分断されてしまった。そうしたなか、国際的な木材の供給不安が発生、木材価格が暴騰する「ウッドショック」と呼ばれる事態を引き起こしている。直近ではウクライナ危機を受け、さらに先が見通せなくなっている。
森林大国の日本にとって、豊富な資源を生かさない手はない。本書は、森林という資源の現状とその未来を問うものである。「森林列島」を再生するために、林業や林産業ではなく森林産業を構想し、国土を有効活用する事業案を起草する。

目次

森林列島・日本の今(グラビアページ)
はじめに
森林列島を巡る旅を始めるにあたって
第1章 森林列島再生論序説
第2章 森林と建築をつなぐ
第3章 木材と建築生産、情報システムをつなぐ
第4章 森林と金融をつなぐ
第5章 森林とエネルギーをつなぐ
第6章 森林とサプライチェーンをつなぐ
第7章 森林列島を巡る旅を終えて
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつJapan

10
【良かった】● 里山保護のボランティアに参加しているので興味深く読みました。 ● どの論者も共通して言っているのは、今日本の森林は収穫期にあるらしいです。 ● ウッドショックも、国内材にとってはチャンスの1つかも、らしい。 ● 中間マージンの高さと多層化、原価のあいまいさが問題の1つの模様。 ● バイオマス事業者の立場からの森林再生論は興味深く読みました。エネルギー業界にちょっと関係しているので。2023/11/16

Hiroo Shimoda

6
DBJの人の話がやはり金融界としては一番読み応えある。紙パルプ、バイオリファイナリーの観点が無いが、即効性が無いからか?2023/02/10

Jun Morita

3
戦後に植林された日本の森林は現在、将来に渡り大きな財産になるはずのものなのに、現状はまさに宝の持ち腐れに。6人の識者が解決策をそれぞれの分野から語ってますが、共通して言えるのは、素材の生産業から脱却し、川上から川下までのサプライチェーンが強固につながることで一つの産業として確立し、木の価値を上げていく事が必要である、ということなのかな、と感じました。社会や業界の大変革を伴う為一朝一夕にはいかないものの、地域レベルでこのような動きが活発になるといいな、と思います。2022/11/26

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