内容説明
20世紀を代表する、最も有名な前衛建築家、ル・コルビュジエ(1887-1965)。
「全ての建築家にとっての強迫観念(オブセッション)」「近代建築の言語そのもの」……。
スイスの若き時計工芸家は、なぜこれほどまでの世界的名声を勝ち得たのか。
師との出会いと決別、数多のコンペティション落選や学界との論争、生涯転身し続けた作風の背景――。
建築界の巨匠を“人文主義者”という視点で捉え直し、豊富な図版と共に、その全体像をクリアに描き出す!
「あなたが何か新しいことを考えたと思っても、
コルブ(=ル・コルビュジエ)はそれをもうやってしまっている」
―イギリスの建築家アリソン・スミッソン(「序章」より)
目 次
序 章 ル・コルビュジエとは誰か?
第一章 見出されたもの
第二章 「開かれた目」と「ものを見ない目」
第三章 「建築を擁護する」
第四章 「彎曲の法則」
第五章 「直角の詩」
第六章 「開かれた手」
年譜
あとがき
学術文庫版あとがき
本書の原本は、1983年9月、岩波書店より20世紀思想家文庫として刊行されたました。
目次
目 次
序 章 ル・コルビュジエとは誰か?
第一章 見出されたもの
第二章 「開かれた目」と「ものを見ない目」
第三章 「建築を擁護する
第四章 「彎曲の法則」
第五章 「直角の詩」
第六章 「開かれた手」
年譜
あとがき
学術文庫版あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
不純文學交遊録
4
1983年に岩波書店から『20世紀思想家文庫』の一冊として刊行された近代建築の巨匠ル・コルビュジエの評伝。その講談社学術文庫版。世界的な名声を誇る建築家だが、その人生は意外にも挫折の連続だった。鉄筋コンクリートを用いた近代建築に対する古典派からの猛烈な反発。数々のコンペティションでの落選。「住宅は住むための機械である」との言葉から機能主義・合理主義一辺倒だと思われがちだが、彼は一貫して「詩人」であった。モダニズムの枠に収まりきらない難解な人物である。2022/11/27
zeeen
2
あのコルビュジエがたくさんのコンペに落選していたとは。哲学者、画家、詩人としての彼を知ることが出来、またピカソやサン=テグジュペリとの繋がりなど興味深く読めた。2024/01/03
史縁
1
国立西洋美術館に行く前に読む。世界遺産にも指定されていることから、コンペ負けなしでひたすら作りたいものを作っていたのかと思いきや、鉄筋コンクリートを用いた近代建築に対する古典派からの猛烈な反発や数々のコンペティションでの落選、ナチス占領下のフランスでは一時復興委員会に名を連ねたものの、対立。結果的にそれが戦後の名声へとつながることになる。建築の専門書としても難しい表現が多く、思想書といったほうが正しい。 2024/11/02
Sanchai
1
建築家って、コンペで採用になって実際に建築された作品ばかりが注目されるけれど、こうして不採用になった作品も含めてル・コルビュジエを理解するという読書もあってもいいかなと思った。すぐに役立つ知識じゃないんだけれど、機会があれば実際に建築された作品を見に行ってみたいものだ。インドのチャンディガルとか。2023/05/09
yokkoishotaro
0
パルテノンと機械の話はとても興味深かった2023/05/31
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